シネマ一刀両断

面白い映画は手放しに褒めちぎり、くだらない映画はメタメタにけなす! 歯に衣着せぬハートフル本音映画評!

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

旅愁

不実の力学が不倫カップルを引き剥がしてゆくでー。 1950年。ウィリアム・ディターレ監督。ジョーン・フォンテイン、ジョゼフ・コットン、ジェシカ・タンディ。 旅客機内で知り合い、ふとした巡り合わせで愛が芽生えたことから、互いにかつての生活を捨てて…

群衆

新聞など読まなくても世の中がおかしいことぐらい分かっとる! 1941年。フランク・キャプラ監督。ゲイリー・クーパー、バーバラ・スタンウィック、ウォルター・ブレナン。 解雇されそうになった女性記者アンは、ジョン・ドゥーという人物が社会抗議のために…

駅馬車

我々が映画に80年もの遅れを取っていることの罪深さと幸福について。 1939年。ジョン・フォード監督。ジョン・ウェイン、クレア・トレヴァー、トーマス・ミッチェル、ジョン・キャラダイン、ルイーズ・プラット。 1885年、アリゾナからニューメキシコへ向か…

緋牡丹博徒

義理と人情こそ渡世の掟。背中の緋牡丹 咲かせます! 1968年。山下耕作監督。藤純子(富司純子)、高倉健、若山富三郎、待田京介。 一時代を築いた藤純子主演による“緋牡丹博徒”シリーズ第1作。矢野組のひとり娘・竜子は、闇討ちされた父の仇を求め全国津々…

シェラマドレの決闘

覇王マーロン・ブランドの失笑西部劇。 1966年。シドニー・J・フューリー監督。マーロン・ブランド、アンジャネット・カマー、ジョン・サクソン。 主人公のバッファロー・ハンターは、西部に名高い名馬を山賊に奪われてしまった。彼は馬を奪い返し、追ってき…

上流社会

ミュージカルの老舗MGMが放ったとっておきの最後っ屁! 1956年。チャールズ・ウォルターズ監督。ビング・クロスビー、フランク・シナトラ、グレース・ケリー。 アメリカのロード・アイランド。富豪の美しい令嬢トレイシーは、若くして2度目の結婚式を控えて…

三匹荒野を行く

ニャンとワンダフルな冒険譚。それにしても映画は残酷ね。 1963年。フレッチャー・マークル監督。ラブラドール犬、ブルテリア犬、シャム猫。 飼い主の家から320キロも離れた家に預けられた2匹の犬と1匹のネコの3匹が、主人の家に戻るために数々の困難に遭遇…

ヘルファイター

皆さん一人ひとりがヘルファイターなのです。 1968年。アンドリュー・V・マクラグレン監督。ジョン・ウェイン、キャサリン・ロス、ジム・ハットン。 油田火災の消防稼業の第一人者であるチャンスは仕事の鬼であるが、妻は夫がこの危険な仕事に就くことについ…

パーティで女の子に話しかけるには

パンクとSFとサイケをミキサーに突っ込んでフルパワーで掻き混ぜたようなアシッドムービー。 2017年。ジョン・キャメロン・ミッチェル監督。エル・ファニング、アレックス・シャープ、ニコール・キッドマン。 1977年、ロンドン郊外。大好きなパンクロックだ…

ダンスウィズミー

ミュージカル? いいえ、拷問器具にもなり得るゾンビ映画です。 2019年。矢口史靖監督。三吉彩花、やしろ優、宝田明。 一流商社で働く勝ち組OLで、幼いころの苦い思い出からミュージカルを毛嫌いする鈴木静香は、ある日、姪っ子と訪れた遊園地で怪しげな催眠…

アンロック/陰謀のコード

トニ・コレットおよびポップコーン民について。 2017年。マイケル・アプテッド監督。ノオミ・ラパス、オーランド・ブルーム、トニ・コレット。 CIAの尋問のスペシャリストだったアリス・ラシーンは、ある受刑者を「完落ち」に追い込めず多数のテロ犠牲者を出…

坂道のアポロン

無作為鑑賞法のすべてを教えましょう。 2018年。三木孝浩監督。知念侑李、中川大志、小松菜奈。 親戚が住む長崎県佐世保市のとある町へと越してきた、高校1年生の西見薫。周囲に心を開かずにいたが、ひょんなことから同級生で町のレコード屋の娘・迎律子と、…

世界にひとつのロマンティック

我ながらキケンな映画に対する嗅覚が放射能測定器並みでブルっちまう。 2015年。スティーブン・グリーン監督。ジェシカ・ビール、ジェイク・ギレンホール、キャサリン・キーナー。 プロポーズ中に起きた事故で脳内に釘が入ってしまったアリス。摘出手術に失…

ゴールデン・リバー

アホ満開のウエスタン・ファンタジー。 2018年。ジャック・オーディアール監督。ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、リズ・アーメッド。 ゴールドラッシュに沸く1851年、最強と呼ばれる殺し屋兄弟の兄イーライと弟チャー…

私が新年を迎えたのではない。新年の方が私を迎えたのだ。

ご機嫌さまー。 みんな年越しの瞬間なにしてたん。まさかジャンプしてないだろうな…(するなと言ったはずだぞ、『ひとりアカデミー賞 第一部』のケツでな…)。 私は例年通り映画評を書いてましたな。年末らしいことは何もせず、夜通しヘッドホン付けてビール…