シネマ一刀両断

面白い映画は手放しに褒めちぎり、くだらない映画はメタメタにけなす! 歯に衣着せぬハートフル本音映画評!

緊急謝罪 ~大好きなKONMA08さんへ~

 

はい、おはようございます。

ついさっき『それから』(17年)の評をアップしたばかりですが、またアップします。立て続けに2つも記事をアップしたから一個前の『それから』(17年)が全然読まれないだろうけど、どうでもいいです。そんなことは。

いまの私はこんな気分です。

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便利だな、この画像。

 

不肖ふかづめ、不義理を働いてしまいました。事の発端は、3月11日にKONMA08さんから送られてきたTwitterのダイレクトメッセージ。

「ふかぴょんにとって映画の定義ってなぁにー?」

すてきな質問だと思います。映画好きにとっては非常に答え甲斐のある質問だと思います。

私が働いた不義理とは何か。結論から言います。

 

ガン無視しました。
 

 

KONMA08さんとは、私が『シネマ一刀両断』を始めたばかりの頃に知り合い、ずいぶん応援して頂いた。いわば恩人である。

自らのキッズを従えて親子仲睦まじく映画を観るという、そのものズバリの『週末息子と見る映画』という不思議なブログを運営されている人気ブロガーの一人である。

本稿を書くにあたって「あなたの自撮り写真を載せてもいいですか」と確認すると「かめへん、かめへん」と二つ返事で答えてくださったほど心の広いお方だ。

こちらがそのご尊顔。

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変態映画ブロガー、KONMA08さん。

 

心が広いというより羞恥心がないと言うべきか。


そんなKONMA08さんが、近ごろ映画の定義について懊悩してらっしゃることは以前から知っていた。折に触れて「Netflixオリジナル映画についてどう思う?」とか「映画のボーダーレス化が起こっているとは思わない?」といったコメントが私のブログに寄せられていたからだ。闇雲に。鬱陶しいほどに。

なるほど。Netflixのような動画配信サービスが自社で映画を製作して「ネット上でしか観られない映画」が増えつつある昨今。そうした劇場公開すらされない映画は果たして映画と呼べるのか? 映画と映像コンテンツの境界線はどこで引くべきなのか? といった疑問は、「映画を観るには劇場に行くほかはなかった」という時代を生き抜いたKONMA08さんのような化石…オールドファンが当然抱きうるものだと思う。

ちょっとスマホをスイスイすれば忽ち映画が始まるポケットの中の映画館。わずか5インチのスクリーンで、風呂のなかでも信号待ちの歩道でも映画が観れてしまう現代ピープル。ロードショーされない新作映画たち。月額1000円で見放題。

テレビのバラエティやドラマとは一味違った映画ならではの特別感、贅沢感、芸術感、エモ感。ちょっぴり大人の世界。親の目を盗んで観たエッチな映画。バイオレンスな映画。首を傾げすぎて『もののけ姫』の木霊みたいになった難解映画。さぁ、ショータイムだ。暗闇で幕が開く。人生の節目節目に寄り添ってくれた思い出の映画たち。いっしょに映画を観たあの娘、あの人、あの友人!

そうした映画の唯一性が失われつつある現代…。

 

化石オヤジのKONMA08は改めて思う。「映画とは何なのだろう?」と。

自分の中にあった「映画の形」が明らかに変容しつつある現代に只ならぬ違和感を覚えたKONMA08は、親交のある映画ブロガーたちにTwitterを通して一斉にダイレクトメッセージを送った。「あなたにとって映画の定義とは何ですか?」と。ずいぶん傍迷惑なことをする。

彼はその回答を基に「映画の定義」を世に問うような記事を書こうと情熱を燃やしていたのだ。

とても有難いことにその質問が回ってきた私は、あろうことか「返事をしない」というクズ人間のごとき振舞いに興じてしまった。この度はその件について謝罪したくて筆を執った次第である。

KONMA08さんは、私のほかに同じ質問を送った10人の映画ブロガーの回答を基に『改めて…映画って何や??』という記事を執筆なさった。

それがこちらの記事。

konma08.hatenablog.com


10人の映画ブロガーたちは、然るべき使命感を持ち、めいめいが思う「映画の定義」をKONMA08さんに伝え、彼はその回答を記事にまとめ上げた。いわば映画ブロガーたちによる小さな集合知、小さな町内会である。

しかしその場には欠員が一名いたわけだな。

 ぼくです。

本当にすみませんでした。

 

同じ質問が総勢11名に送られ、私だけが返事を送らなかった。問題の記事を読んでもらえれば分かる通り、もちろん私はヒール扱いである。当然の報いだ。ほかの映画好きの10名が「映画とは?」という難題と取り組んでいる最中、私ただ一人が返事をしないという体たらくなのだから。まるでチンピラだ。冷血な餓鬼だ。

KONMA08さんの読者からすれば「このふかづめって奴、何様のつもりなんだ?」てなもんだろう。こいつはまさしくチンピラの所業だ。チンピラから産まれた餓鬼の所業だ。

とはいえ、KONMA08さんの機知とユーモアによって読み物としては面白くなっている。問題の記事では、こんな私を一言も責めないばかりか、うまいこと笑いに変えてくれてもいる。正直言って私としてはすこぶるバツが悪い。ほかの10名に申し訳ない。なにより、まじめに質問をしてくださったKONMA08さんに申し訳が立たない。面目ねえ。立つ瀬もねえ。車もそれほど走ってねぇ。

 

言い訳をするわけではないけれど、ダイレクトメッセージを確認した直後は「どういう返信をしようかな」と思って私なりに映画の定義を考えていたのである。これは本当だ。

ところがどっこい、その後にシャワーを浴びたのが運の尽き。映画の定義を考えながら毛髪のすすぎ洗いを終えたあと、シャンプーのボトルをプッシュしようにもスコスコと空気が出るばかり。

「シャンプー切れとるやないか」

全身ずぶ濡れの状態で風呂から出て、全裸のままシャンプーの換えが置いてある所までぺたぺた歩いていって、無事に風呂場でシャンプーを詰め替えて大喜びした。これでシャンプーができる、ツヤを取り戻せる、と思った。

その間にKONMA08さんからの質問は記憶の彼方にブッ飛んでしまったというわけだ。

次に思い出したのは記事がアップされた日。つまり3月30日(今日です)。よもやこれまで。時すでに遅し。覆水盆に返らず。もうすぐ春だねぇ。

 

問題の記事は滅法おもしろいし綺麗なオチまで付いているが、それはKONMA08さんのユーモアが成した業であって、あくまで私がしたことは紛うことなきディスコミュニケーションの所業である。そこだけはハッキリさせておきたい。つまり心の底からお詫びしたいのです。

KONMA08さんのまとめ記事には間に合いませんでしたが、改めて「ふかぴょんにとって映画の定義ってなぁにー?」という質問に対して私なりの回答を発表させて頂きたいと思います。

 

 

自分で考えろ!!! 

 

 

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R.I.P.  

 

うそだよ。KONMA08さん、大好き!(甘えれば許されると思ってる節あり)

ちなみに今朝、Twitterを通して冗談抜きで真面目に謝罪したところ「謝罪だなんて… こちらこそ勝手に書きたい放題書かせてもらい、オマケに最近全然そちらのブログにもお邪魔できてないのに申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と言って頂きました。

 

…うん。

ゆるす。