シネマ一刀両断

面白い映画は手放しに褒めちぎり、くだらない映画はメタメタにけなす! 歯に衣着せぬハートフル本音映画評!

デス・ハント

逃亡のプロと追跡のプロが「男の世界」で魂を交わらせたマンダム映画の金字塔。

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1981年。ピーター・ハント監督。チャールズ・ブロンソン、リー・マーヴィン、カール・ウェザース。

 

自らの自由と名誉を勝ち取るため、雪山に逃げ込み捜索隊の追撃をかわす元特殊部隊の男とそれを追う騎馬隊隊長の息詰まる攻防を描く実話を基にした物語。(allcinemaより)

 

ちす、みんな。

本日から3回に分けて「マンダム」を一発ずつ撃ち込んでいく。

誰にも拒否権はないし、交渉に応じるつもりもない。弁解も聞かないし、抗議も受けつけない。「でも」も「だけど」もナシだ(ヘチマもナシだ)。

この世にはガンダムとかヴァンダムとか、色々な「ダム」が存在する。人は何かしらの「ダム」を拠りどころにして日々過ごしているはずだ。それが人生ってやつだからな。

だが、どうやら最近の奴らにはマンダムが足りていないようだ。だからこうやって俺がいちいち装填して撃ち込んでやらねばならんのだ。マンダムを。

おいおい、「マンダムって何さ」だって? いいジョークだ。そんなお前さんに撃ち込みたいのさ、マンダムを。

そんなわけで本日は『デス・ハント』だ。とっておきのマンダムでも喰らってろ。そして叫ぶんだ。「マンダムー!」と叫びながら会社に出勤するんだ。きっと皆がお前さんのことを見るぞ。ドギツイ目でな。

でもイイじゃないか。人生はマンダムじゃないか。僕らは皆マンダムの子じゃないか…。そうでしょ?

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◆男の世界①◆

1931年、北極圏に近いカナダのユーコン地方。氷点下40度の雪原を舞台に、アルバート・ジョンソンという謎多き男と王立カナダ騎馬警察による48日間・240キロにもわたる壮絶なマンハントが繰り広げられた…。

その実話を映画化した作品である。

映画冒頭。マッケンジー川のデルタ地帯に謎の男が流れ着く。男は闘犬に敗れた飼い犬を殺そうとした猟師をねじ伏せ、100ドル札を2枚投げて瀕死の犬を買い取った。男を逆恨みした猟師は仲間を引き連れて騎馬警察隊長のもとを訪ね「ワンワンを奪われた!」を訴える。かくして騎馬警察と猟師グループは謎の男を追って大雪原の追跡を開始した。

しかし、誰もがすぐ終わると思っていたマンハント(犯人追跡)は前途多難にして死屍累々のデス・ハントと化す!

 

じつは警察と猟師たちが追っていた男は元特殊部隊の凄腕スナイパーで、ブリザードが襲う雪原も韋駄天のごとき速さでひょいひょい駆け抜けるような健脚の持ち主。しかもユーコン準州全域の地形を把握しており、自然や動物を味方につけ、自分の足跡を消し去る術まで身につけていた。

部下「隊長ォ―ッ。奴は幽霊ですかァ――ッ!?」

隊長「ノン、奴とて人の子。プロの技はプロだけが見切れるのだ。すなわち俺のこと。俺もまた人の子。そーゆーこと」

なにを言ってるかよくわからんが、隊長もまた一流の追跡術と老練な駆引きに通じた雪原の狩人だった。

2人のプロフェッショナルが白銀の地獄をヒィヒィ言いながら駆け抜ける!

そんな映画です! マンダム!

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さて、わたくし大変興奮しておりますので少々暑苦しい評になるかと思います。

そりゃあ暑苦しくもなるぜ。なんたって雪原を逃げまくる元特殊部隊の主人公がチャールズ・ブロンソン、彼を追う騎馬警察隊長をリー・マーヴィンが演じたWオヤジスター映画なんだからな。

チャールズ・ブロンソン×リー・マーヴィンの共演と知って我が心は沸き立つブラックコーヒーのよう。この二人は別記事で何度か紹介しているが何度でも紹介させてくれ。

チャールズ・ブロンソンは『荒野の七人』(60年)『大脱走』(63年)で注目され、その後国際的スターとなり『ウエスタン』(68年)『さらば友よ』(68年)『狼よさらば』(74年)といった無骨な作品群で「男の世界」を体現。

大体どの映画でも寡黙で、がんもどきみたいに不機嫌な顔をしている。

日本での知名度も抜群に高く、男性用化粧品「マンダム」のテレビCMのなかで顎をさすりながら呟く「う~ん、マンダム」というセリフで一世風靡。マンダムおじさんとして更なる人気を得たほか、『ブラック・ジャック』や『サザエさん』にもパロディキャラクターが登場、『北斗の拳』の原作者・武論尊のペンネームの由来でもある。

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オヤジ列伝① チャールズ・ブロンソン

マンダムとは彼が体現する「男の世界」のこと。何をいってるかぜんぜんわからない? 安心しな、俺の方がわからない。

 

対するはリー・マーヴィン。

彼はブロンソンより硬派な役者で「う~ん、マンダム」のような一発ギャグも持たない。

下積み時代は悪役専門だったが、そこから正義漢に転向してトップスターの地位を固めに固め、大家ドン・シーゲルや名匠ロバート・アルドリッチから重宝される。

出演作の大部分は『殺人者たち』(64年)『特攻大作戦』(67年)『北国の帝王』(73年)などオッサンしか観ないような男汁映画が多いが、コメディ西部劇の『キャット・バルー』(65年)や、サイケデリックなカルト作『殺しの分け前/ポイント・ブランク』(67年)といった風変りな作品に出演することに一瞬の躊躇いも見せなかった。

また、同世代のジェームズ・コバーンとはキャラも顔もダダ被りしている。

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オヤジ列伝② リー・マーヴィン

身長190cmの巨人俳優。松田優作体型で黒スーツがよく似合う。

 

脇を固めるキャストも味があってよい。

『殺しのドレス』(80年)で開幕早々に始末されるヒロインでお馴染みのアンジー・ディキンソンがマーヴィン隊長の恋人を演じており、ブロンソンを逆恨みする猟師役には『ロンゲスト・ヤード』(74年)の鬼看守でお馴染みのエド・ローター

そしてマーヴィン隊長の相棒役には『ロッキー』シリーズのアポロ役でお馴染みのカール・ウェザースの旦那! 『ロッキー4/炎の友情』(85年)ではドラゴにシバかれすぎて死亡、『プレデター』(87年)ではプレデターにシバかれすぎて死亡するなど様々な映画で死に癖がついてしまったが「途中で死亡する主人公の友人」を演じさせたら当代随一の名脇役である。

もちろん本作でも死ぬ。

さらに、マーヴィン隊長に師事する新任警官役にはお馴染みと呼べる代表作がひとつもないことでお馴染みアンドリュー・スティーヴンス! 知名度ゼロ! よって人気もゼロ!

監督は、編集技師として『007』シリーズを多数手掛けたあとに『女王陛下の007』(69年)で監督デビューを飾ったピーター・ハント。さらに製作総指揮にはレイモンド・チョウ。ブルース・リーやジャッキー・チェンが専属契約していた香港の大手映画会社ゴールデン・ハーベストの設立者である(本作もゴールデン・ハーベストの製作)。

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オヤジ列伝③ カール・ウェザース

多くの出演作でその短命ぶりを見せつけてやまない。


◆男の世界②◆

逮捕要請を受けて決死の追跡を開始したマーヴィンたちは、いとも容易くブロンソンを包囲することに成功した。彼は森のなかに構えた丸太小屋でワンワン(かわいい)と一緒に慎ましく暮らしていたのだ!

エドから闘犬をさせられて瀕死状態だったワンワン(かわいい)は、ブロンソンの手当てを受けて全快、すくすく育つことにも成功していた。時には「う~ん、マンダム」しか言わないブロンソンにイラッとして手を噛んだりもしたが、そんな時でもブロンソンは表情ひとつ変えず「う~ん、噛ンダム」と呟いた。

やがてワンワン(かわいい)はブロンソンに懐き、じつに愛らしく「ワンワン!」と吠えるようなチャーミングな犬になった。

名前もワンダムに改めた。

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ワンちゃん列伝① ワンダム

ブロンソンからジャーキーを与えられてご満悦の様子。

 

そんな穏やかな丸太小屋を追跡隊が取り囲む。マーヴィンは小屋の外から交渉を試みたが、ブロンソンを逆恨みした猟師エド・ローターの仲間が小屋に向けて発砲したことで銃撃戦が始まってしまう。

そんな中、恩人のブロンソンを守ろうとしたワンダムは猟師たちの中に突っ込んで元飼主・エドの足に噛みついたが銃弾を受け死んでしまいました。

ワンダムゥ――――ッ!

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かけがえのないワンダム。

 

ワンダムの死を悲しんだブロンソンは、顎をさすりながら「う~ん、死ンダム」と無神経なことを呟き、怒りの反撃に出る。

両者休憩を挟みながらも戦闘は一晩中続いた。突破口を切り開いたのはアポロが投擲したダイナマイトで、これは丸太小屋を木っ端微塵にしたがブロンソンの死体は見つからない。刹那、木片の山から現れたブロンソンがソードオフ・ショットガンをぶっ放す! 超かっこよー!

つーかダイナマイトを直に受けたのに無傷ですか。

ブロンソンはちょっと照れながら「う~ん、無傷で済ンダム」と呟いた。何を照れることがあるのだろう。

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ソードオフ・ショットガンをぶっ放すブロンソン。男の世界を体現しておられます。

 

その後ブロンソンは煙に乗じて姿をくらます。マーヴィンたちは雪についた足跡を手掛かりに追跡を続けるが一向にブロンソンに追いつけない。画的にも地味なシーンが続くが、実はここが一番アツい名場面なのである。

このシーンでマーヴィンは2つの事実に気付く。

ひとつ、ブロンソンはただ闇雲に逃げているわけではなく身一つでカナダ・アラスカ国境を越えようとしていること(マーヴィンはカナダ騎馬警察なので国境まで逃げ切ればブロンソンの勝ち)。ふたつ、ブロンソンは身を守るときにしか銃を撃たないこと。

特に後者はマーヴィンの心境にささやかな変化をもたらした。

「彼は悪人ではない」

思い返してみれば、マーヴィンは初めからエドの逮捕要請に気乗りしていなかった。もとを正せば違法な賭け闘犬でワンワンを殺そうとしたエドに非がある。だが警察という立場上、逮捕要請を受ければ出動しなくてはならない(ましてや村社会。体面もある)。

やがてマーヴィンはこの謎めいた逃亡者に魅せられていき、彼との関係性を警察と逃亡犯ではなく男と男と考えるようになる。

ここから始まる両者の駆け引きがすごいのだぞ!

ブロンソンはスノーシューを前後逆さに履くことで足跡の進行方向を逆にしたり、カリブー(北アメリカに生息するトナカイ)の群れを追うことで自分の足跡を隠しながら移動するなど多彩な技を使って追跡隊を煙に巻く。アホの追跡隊は「どゆこと? 足跡ないけど…どゆこと?」と周章狼狽するが、マーヴィンだけが彼の技を看破していた。そしてブロンソンの方もマーヴィンに技を看破されたことを看破していた。

マーヴィン「俺は気付いてるぜ」

ブロンソン「奴に気付かれたか」

たとえ距離がはなれていても互いの考えが手に取るように分かる。

「逃亡のプロ」と「追跡のプロ」は命懸けのデス・ハントを通じて魂を交わらせた。

それを体現する主演二人がまた渋くて、色っぽくて、ばかに格好いいのである。劇中一度として同一画面におさまらないのもいい(相対する二人だからこそツーショットに収めてはいけないのだ)。

ちなみに元特殊部隊役のチャールズ・ブロンソンは映画界に入る前の1943年に陸軍航空隊に志願してB-29の射撃手を務めており、騎馬隊長役のリー・マーヴィンはサイパンの戦いに参加した元海兵隊である。

リアルにデス・ハントをしていた二人。説得力がすごいよ。

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恋にも似た執着心でブロンソンを追いまくるマーヴィン。

 

そんなブロンソンとマーヴィンの追跡劇が描かれる本作に豊かなパースを加えているのがヘンリー・ベックマンの存在だ。

ヘンリーは警察隊に追われるブロンソンに逃走ルートを示唆してやる旧友だが、彼の首に賞金が懸かった途端に掌を返す。競争率を下げるために猟師グループを2名殺害し、クライマックスではブロンソンを背後から狙撃するようなゲス野郎だったのだ。

だがヘンリーが撃ったのはブロンソンがダウンジャケットを着せた丸太(変わり身の術!)。その間に真後ろまで接近したブロンソンに銃口を押し当てられたヘンリーは彼のダウンジャケットを着せられて雪原に放たれる。それをみとめた新任警官アンドリュー(マーヴィンの部下)がブロンソンと勘違いしてヘンリーを射殺した。これが本当のジャケットプレイ。

ただのダウンジャケットを「防御」と「攻撃」に分けて二度応用することで間接的にヘンリーを始末した忍者ブロンソン。この戦闘法は忍法マンダムとして後世まで語り継がれたという。

ヘンリーの頭部は遺体確認ができないほど派手に弾け飛んだが、それを見たマーヴィンは「こいつはブロンソンじゃない」と断言した。

マーヴィン「恐らくこれも『技』だ。奴にしては呆気なさすぎる…。まだ奴は生きてるぞ! たぶん!」

アンドリュ「名推理です、隊長!」

いや…名推理っつーか勘の領域じゃん

「恐らく」とか「たぶん」とか言うてもうとるがな。

まぁ、きっと彼にはブロンソンがまだ生きてることが感覚的に分かるのだろう。生命エネルギーとか感じ取って。

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オヤジ列伝④ ヘンリー・ベックマン(左)

ブロンソンの旧友だったが懸賞金に目がくらんでアッサリ裏切る。

 

◆男の世界③◆

さて。この最終章で書かねばならないのはクライマックスである。

ブロンソンの首に賞金が懸けられたことで街のならず者たちが雪原に繰り出し、空軍の飛行機まで彼を追い回す事態に。ブロンソン、警察、猟師、賞金稼ぎ、空軍の五つ巴なのだから画面はしっちゃかめっちゃかだ。

だが、この映画のおもしろさはまさにココ、すなわち人称変化にある。

ファーストシーンでは三人称、すなわち犬を救ったブロンソンと、それを逆恨みした猟師たち、逮捕要請を受けたマーヴィンら警察が並行的に描かれる。だがブロンソンの丸太小屋が爆破されたあと、彼の登場シーンは時おりインサートされる程度で、カメラはブロンソンを見失ったマーヴィンたちの追跡過程を一人称で見せる(ここでブロンソンは追跡隊にとって不可視の存在になったことに加え画面から消えたという意味において「幽霊」と化します)。

そのあと賞金稼ぎと空軍まで参戦。

だが画面内に人物が増えれば増えるほど、映画はブロンソンとマーヴィンの二人称…いわば二人だけの「男の世界」へと深化していくのである。

 

では「男の世界」が深化しきったときに何が起こるのか?

はじめて両者は目と目を交わらせるのだ。

遠く離れた位置から双眼鏡越しに視線を結んだ二人はニヤリと笑う。互いが互いを認め合った瞬間だ。

あとはもう二人の世界。賞金稼ぎどもは「奴を追ったらあかん。死ぬで!」というマーヴィンの一喝のもとに歩みを止め、流れ弾でアポロを殺してしまった空軍パイロットはマーヴィン&アンドリューに撃墜される。その狂乱の中で猟師グループは全滅。

アラスカ国境に向けて再び走り出したブロンソンを双眼鏡でみとめたマーヴィンは咄嗟にライフルを構えるが、少し考えて銃を下ろし、「奴はどこですかァ――ッ!?」と訊くアンドリューに対して「さぁな。見失った」と言う。双眼鏡を借りたアンドリューは雪原に消えゆくブロンソンの後ろ姿をちらりと目視したが、マーヴィンの胸中を察して余計なことは言わず、新手の賞金稼ぎたちに「こいつがブロンソンだ。ゲームは終わった」と言ってヘンリーの死体を指さした。

ひとりアラスカを歩くブロンソンの空撮にエンドロールが流れていく…。

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ラストシーンで始めて互いの姿を見てニヤリと笑い合う。

 

『デス・ハント』は男の映画である。

「男の映画」という物言いには「女にはわからない映画」と反語的に拡大解釈されてしまう危険性があるので(勿論そういうことではないのだが)極力使わないようにしているが、ことブロンソン作品に関しては「男の~」という主語は使わざるを得ないし、また絶対に必要なのだ。

双眼鏡越しに見つめ合った二人がニヤリと笑う逆打ちショットの意味は「男の世界」にある。そちらの世界に行かねばわからない。残念ながら私は男性ホルモン薄めのユニセックス野郎なので完全には分からない領域だが、オッサン100%の観客は皆一様に落涙、もしくは感動、あるいは鳥肌、または尿意すら催すほどの恍惚感を覚えているようだ。きぃ、羨ましいィ!

『デリンジャー』(73年)に影響を受けて『ランボー』(82年)に影響を与えたかのような孤独な逃走劇/追跡劇。太筆で描いたような雄渾なタッチはアルドリッチやペキンパーを思わせる。あとワンダムの愛らしさ。腹ぺこブロンソンが魚の捕獲に失敗してすこぶるガッカリするシーンには大笑い。表情ひとつ変えずに無言でうなだれるのだ。

老若男女を虜にしてやまないブロンソンのマンダム=男の世界。その死から16年経った今でも依然輝きを放ち続け、人々の魂をがんもどきのような形に変えているという。

 

ブロンソン扮する主人公のモデルになった逃亡犯アルバート・ジョンソンは、村の猟師たちが雪原に仕掛けた罠を次々と解除していくような割とロクでもない奴だった。

なぜこんなしょうもないイケズをしたかは不明。しかも騎馬警察隊に追い詰められて射殺されてもいる。含み笑いでの合掌。

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画面一杯にマンダムを充満させるチャールズ・ブロンソン。