シネマ一刀両断

面白い映画は手放しに褒めちぎり、くだらない映画はメタメタにけなす! 歯に衣着せぬハートフル本音映画評!

スペンサー・コンフィデンシャル

連続殺人事件を追ってるのに余暇を使って大型免許を取る男。

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2019年。ピーター・バーグ監督。マーク・ウォールバーグ、ウィンストン・デューク、アラン・アーキン。

 

ボストン警察の警官スペンサーは、上司ボイランへの暴行罪で投獄される。5年の刑期を終えて出所したスペンサーは友人ヘンリーのもとへ身を寄せ、格闘家志望のホークとルームメイトとして同居することに。そんなある日、ボイランが何者かに惨殺される。警察は自殺したボイランの相棒テレンスによる犯行だと断定するが、不審に思ったスペンサーはホークを巻き込んで調査に乗り出す。(映画.comより)

 

ハイ、おはようございました。

人との会話って「相手の世界」で喋ってるか「自分の世界」で喋ってるかのどちらかなんだよね。片方が片方の世界にお邪魔してる状態よ。どれだけ気心の知れた相手でも100%リラックスして対等に話せることなんて無い。

たとえばお年寄りと会話するときなんかは、ある程度こちらが話を合わせたり、聞き手に回ったりする必要があるよ。よく知らない親戚のおばちゃんと話す時もそうで、ちょっと気を遣うよね。店員が客と話すときもそう。「相手の世界」で喋らないといけないわけ。

あるいは、人気の呟きをリツイートして、その上から虎の威を借る狐的に自分の意見をツイートしてる人たちも「自分の世界」で喋ってるようでいて実は「相手の世界」で喋ってるだけ。あなたが発した言葉はすでに誰かの言葉なんです。認めろ。諦めろ。又貸しの思想。人のをコピーして自分にペースト。美味しいトースト。

ある友人だけが「自分の世界」で喋っていた。普段ピエロを演じちゃいるが、知見に富み、知的好奇心旺盛で、物事をよく吸収する。話は長いが退屈はしない。世界観を持っているからだ。ビバ、その友人。

大体なぁ、退屈な話というのは話術に問題があるのではなく、もっとシンプルに世界としてつまらないのだ。おまえの世界はつまらん。お邪魔したいとも思わん。

音楽を聴くとき歌詞に注目してる? 歌詞こそ一番身近な『言葉の世界』よ。そこにお邪魔したいと思うかどうかよ。

まぁ何しろ「相手の世界」で喋ってばかりだと「自分の世界」がお留守になっちゃうよ、って話です。雑草伸びっ放し、埃たまりすぎ。人との会話の中でこそ「外出自粛」をしましょうよ。相手のつまらん世界になど行くな。おまえの世界に引きずり込んじまえばいいんだよ、そんなもんは。しょうもない。くそが。

えらく観念的な話もしたことだし、本日は『スペンサー・コンフィデンシャル』と洒落込みましょうよ! 洒落込まないとあなたは言うの? 洒落込みましょうよ!

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ボストン筋肉バーグの焼き上がり!◆

ピーター・バーグマーク・ウォールバーグを使ってハンバーグのような楽しい映画を焼き上げたので、ひとまず『スペンサー・コンフィデンシャル』という名のボストン筋肉バーグ(ウェルダン)の完成を祝福しておく。

この映画は筋肉要素ボストン成分のみで構成された映画…いや、映画というよりほぼハンバーグだ。

主な食材はマーク・ウォールバーグ、通称マー公である。

ボストン出身のマー公は自他ともに認めるボストニストで、過去の出演作には『ディパーテッド』(06年)『テッド』(12年)『パトリオット・デイ』(16年)などボストンを舞台にした映画がヤケに多い。

ボストニスト…ボストンに生まれ、ボストンを愛し、ボストンに骨をうずめる気満々の奴のこと。

ボストンは素晴らしい街で、とりわけ全米屈指の強盗多発地区として人々にスリルを与えている世界都市だ。近年は犯罪率が減少傾向にあるが、ひったくり、車上荒らし、押し込み強盗などは今なお旅行者への洗礼として盛んにおこなわれているし、かつてほどではないが傷害・破壊・銃撃・殺人・放火といった凶悪事件もちょくちょく起きている。

この地で青春を過ごしたマー公は、皆さんよくご存じの通り、1980年代のボストンを暗躍した伝説の元ヤン俳優で、これまでに麻薬・暴行・殺人未遂で25回も捕まっている。人を見るなり襲い掛かって見境なくパンチを繰り出していたのだ。

その後ハリウッドスターになったマー公は、過去のおこないを悔い改めながらも、映画の中では相変わらず人を見るなりパンチを繰り出すような筋肉主義者の役ばかり演じ、私生活でも肉体改造に励んでいる動画をインスタグラムに上げて「俺のようになれ!」と叫んだり、自身のブランドからプロテインやスポーツ飲料水を販売して「俺のようになれ!」と叫ぶことをライフワークにしている俳優だ。

また、マサチューセッツ州に犯罪歴の抹消を申請するも速やかに却下されることにも成功している。

f:id:hukadume7272:20200318100226j:plainミスター暴行事件ことマーク・ウォールバーグ(現在は改心)。

 

今や息絶えた筋肉映画の復権を試みる筋肉伝道師、マー公。

ゴリラみたいな顔してるのに『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(01年)では猿サイドではなく人間の役を演じて世界中から突っ込まれたマー公…。

高校中退というキャリアを気にしてか、41歳で高校進学を果たし、オンライン上から卒業資格が得られる教科プログラムを履修しだしたマー公…!

俳優業を始める前にはヒップホップグループ「マーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチ」を結成しアルバム2枚をヒットチャートに送り込んだマー公!

そんなマー公の最新作はピー公マー公劇場として5作連続タッグを組み続けているピーター・バーグが手掛けた。ピー公もまた『ハンコック』(08年)『バトルシップ』(12年)のようにたとえこちらの脳が完全停止していても容易く理解できるアクション映画を得意とするポスト・マイケル・ベイ的な脳筋監督である。

~ピー公マー公劇場~

いずれも監督はピー、主演がマーである。

『ローン・サバイバー』(13年)

『バーニングオーシャン』(16年)

『パトリオット・デイ』(16年)

 『マイル22』(18年)

『スペンサー・コンフィデンシャル』(20年)

 

さて。「スペンサー・シリーズ」というハードボイルド小説を原作に持つ『スペンサー・コンフィデンシャル』は、上司を殴りつけたことで刑務所に入れられた元警察官のマー公が出所後に知り合ったボクサーウィンストン・デュークと組んで警官殺しの犯人を追う…という筋書きだ。

順当に撮ればノワール調に仕上がるはずだが、いかんせんピー公マー公のコンビなので、ノワールには必須のキアロスクーロ(明暗法)の効いた画面を昼のボストンで上塗りしたり、推理要素を筋肉で圧し潰すという剛腕アレンジを施し、結局ただの筋肉ボストン映画に仕上げてしまった。ファム・ファタールの代わりに出てくるのは女性コメディアンのイライザ・シュレシンガーだし。

主な内容としては、マー公が人の顔を叩いたり、逆に叩かれたり、物を破壊したり、犬に襲われたり、大型トラックで敵陣に突っ込むためにまず免許を取る…など多岐に及ぶ。

まるでプロテインで出来た映画みたいだ。

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マー公(右)、アラン・アーキン(中央)、イライザ・シュレシンガー(左)。

◆パンチ!パンチ!バカ絶好調!◆

アバンタイトルではマー公が警察を辞める原因となった暴行事件が描かれる。「まああああ!」と叫びながら馬乗りになって警部をボコボコにするのだ。パンチ!パンチ!

のっけから暴力沙汰。

そしてファーストシーンでは、出所の日を迎えたマー公が自分を襲おうとした囚人を逆にボコボコにする。パンチ!パンチ! ここで早くも観る者は「ああ、この映画はマー公が人をパンチしていく映画なのだ」と理解する。

しかもこの喧嘩シーンで掛かるのがボストンのForeplay/Long Time

ここで言うボストンとはボストン出身のハードロックバンドのことだ。美しいコーラスワークと心躍るメロディラインが特徴的な非常に聴きやすいバンドだが、とはいえボストンが舞台だからといってボストンの曲を流すとは。さすが脳筋といったところか。発想が短絡的すぎて却って気持ちいいぞ。

ちなみに本作のラストシーンではエアロスミスのSweet Emotionが使われている。エアロもボストン出身だから脳筋発想により即採用されたのだろう。ちなみに「Sweet Emotion」は『アルマゲドン』(98年)でも使用された楽曲だ。こっちも脳筋映画だね。

f:id:hukadume7272:20200318092043j:plain闇雲に人をパンチするマー公のようす。

 

さて、出所してシャバの空気をうまうま吸ったマー公は、身体をワホワホさせたあとに「まああああ!」と吼えた。出所できたことがとても嬉しかったのだろう。

その後、かつて自分がボコボコにした警部が何者かに殺され、その直後に警部の汚職を疑っていた別の警官まで命を落とすというポリ公連続殺害事件に「ムムッ!?」と違和感を覚え、旧友のアラン・アーキンと彼がコーチを務める新人ボクサーのウィンストン・デュークを巻き込みながら真相究明に乗り出す。「ああああああ!」と言いながら。

このように物語はシンプルなのだが、いかんせん画面に雑情報が多すぎてつらい。

まずはマー公が飼ってる「パール」という名前の犬。ファーストシーンでは、マー公が5年も服役したことで今やデュークになついたパールに「パパは俺でちゅよ」などと言って飼主としての信頼を取り戻そうとするマー公の涙ぐましい努力が描かれていくが、…これ要るか?

次の雑情報はマーク・マッスルである。

自社のプロテインで鍛え上げたムキムキの上半身を是が非でも観客に見せつけたいマー公は、俳優としての立場を完全に忘れて肉顕示欲の塊と化していた。隙あらばシャツを脱ぎ、自慢のマーク・マッスルをここぞとばかりに見せつけていくが要るか?

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マーク・マッスルを見せびらかすマー公のようす。はいはい、おっぱいおっぱい。

 

第三の雑情報はマー公の元恋人イライザである。

この女は、嫌ってるはずのマー公とレストランのトイレで「ぎゃあー」と叫びながらセックスしてのける。だがこのシーンは何の脈絡も必然性もなく、突然始まって突然終わる。じゃあ要る?

ちなみにこの恋人も大量の犬を飼っているので画面は犬だらけだ。

まだまだあるぞ。第四の雑情報はマー公と犬のバトルに尽きる。また犬かよ。

容疑者の車をダッシュで追跡するマー公がショートカットのために足を踏み入れた民家で獰猛な番犬に襲われるのだが、このシーンがヤケに長い。間一髪のところで柵を乗り越えて事なきを得たかと思いきや、柵を突破した犬が再び追ってきてマー公の足を噛んだり引きずり回したりする。

「まああああ!」と悲鳴をあげたマー公が犬にズタズタにされる衝撃映像がやみくもに流されるだけの数分間。

要る?

f:id:hukadume7272:20200318092844j:plainヒィヒィ言いながら犬に応戦するマー公のようす。

 

極めつけは大型自動車免許の取得シーンである。

何故か……本当に何故かはわからないが、事件を捜査する中で「大型トラックに乗りたい」という素朴な夢を抱いたマー公は、捜査の合間を縫って教習所に通い、大型免許の取得をめざすのだ。講習を受け、クイズに正解し、技能試験を受ける! 落ちる! また受ける! 車庫入れムズ!

連続殺人事件を追ってるのに余暇を使って資格を取る男。

ウソみたいな話だろ? ウソなんかじゃないさ。これがピー公マー公劇場の恐ろしさなのさ…。

その他にも、マー公がバーで人にパンチしたり、ブリトー屋で人にパンチしたり、デュークが壊れたベッドを直したり車めがけてハンマーを投げたり…と無意味なシーンの数珠繋ぎによってクライマックスへと一直線に向かう筋肉ボストン映画『スペンサー・コンフィデンシャル』

アラン・アーキンは敵組織に誘拐されながらも「なぜ顔を殴る。殴る必要あるか?」とネチネチ抗弁するので緊張感なし。そしてアーキンを解放する代わりに盗んだ麻薬を返せと脅されたマー公は、不安げなデュークに向かって「とっておきの作戦がある」と言った。

果たしてその作戦とは免許を取得したマー公が前々から目をつけていた怪物みたいなトラック(通称・筋肉トラック)を購入し、それに乗って敵の根城に突っ込むことだった。

試験受かっとるー。

ところが筋肉トラックは一人も轢き殺せないまま壁や車にガンガンぶつかって大破してしまい、たちまち使い物にならなくなってしまう。そのことをデュークから責められたマー公は「予定では全員なぎ倒すつもりだった」と女々しい言い訳をした。

え……終わり?

この戦果ゼロのトラック突撃作戦のためだけに大型免許取得シーンがコツコツ描かれてたの?

要る?

f:id:hukadume7272:20200318095405j:plainせっかく免許取って敵陣に突っ込んだのに一人も敵を倒せないまま筋肉トラックをオシャカにしてしまうマー公のようす。

 

その後、襲い来る敵を素手でボコボコにしたマー公は、初登場時から誰の目にも黒幕だとバレていたボキーム・ウッドバインと対峙し、あえて銃を捨てて取っ組み合いの喧嘩をする。河川敷のヤンキーみたいに。

死闘の末にボキームをボコボコにして「まああああ!」と勝ち鬨をあげたマー公は、パールと海辺を散歩したあと、レストランで皆と一緒にロブスターをまぐまぐ食べてニッコリします。終わり。は?

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トラックの次はロブスターに夢中になるマー公のようす!!!

 

自分史をヒロイズムで美化したオレ様映画

はぁ…バカすぎて最高すぎてしんどい。

筋肉映画を心から楽しむことは筋肉を酷使する以上にカロリーを使うからね。なのでここからは少し真面目なお話です。

 

ここ10年、ボストン映画がやたら作られている。

パッと思いつくだけでも『ザ・タウン』(10年)『イコライザー』(14年)『ブラック・スキャンダル』(15年)『スポットライト 世紀のスクープ』(15年)『夜に生きる』(16年)『パトリオット・デイ』『ボストン ストロング』(17年)など。『テッド』もそうか。デンゼル・ワシントンやジョニー・デップなど、ボストンの渋味に耐える俳優陣の新たな魅力を証明した映画群といえるよなー。

その中でも、ボストニストとしての矜持を懸けてマー公と覇権争いを繰り広げているのがベン・アフレックだ。自ら監督も務めるベン公は、イーストウッドの『ミスティック・リバー』(03年)やスコセッシの『ディパーテッド』に倣い、伝統主義的に「レンガ造りの古都ボストン」をカメラにおさめていく。

一方、地域伝統より筋肉伝道を重んじるピー公は「ボストンの歴史など知ったことか」とばかりに、その街並みは無駄にカラフルでナイトシーンもわずか2ヶ所だけ(時間にして約5分)と、せっかくボストンが持っているノワール属性をドン無視して、まるで西海岸のような陽気さを画面に注ぎ込んでいる。

これまで誰もが犯罪都市として描いてきたボストンを筋肉都市として扱い、その中に生粋のボストニストであるマー公を放り込むことで混じりっけなしの筋肉ボストン映画を完成させたピー公は、だから元恋人役のイライザに「いい大人がバットマンごっこ?」というセリフを吐かせる。おもしろいね。このセリフは警察バッジもないのに犯人捜しに躍起になるマー公をからかったものだが、と同時にもう一人のボストニストにしてバットマン俳優でもあるベン・アフレックに放たれた嫌味でもあるわけ。

 

そしてこれは言うまでもないだろうが、本作はマー公の半自伝映画(美化バージョン)だ。

見境なく人をパンチしてはボストン市警に逮捕され、出所と同時にまた人をパンチするような血生臭い青春を送ったマー公が自分史をヒロイズムで美化したオレ様映画である。大型免許取得シーンなんてどう見ても実生活で高校卒業資格を取得しようとするマー公そのものだし。

普通こういうのは自虐ネタを交えながら過去の過ちをうまく笑いにしていくものだが、『スペンサー・コンフィデンシャル』は清々しいほどマー公の自己愛と英雄願望が敷き詰まっている。かつてアメリカ同時多発テロ事件に関して「俺が乗ってたら墜落しなかった」と発言して猛バッシングを受けたように、マー公は公私ともに常時オレつえー状態の筋肉俳優なのだ。

まぁ、ただの自己陶酔といえば自己陶酔だが、自分に陶酔できないようなら映画スターなど辞めちまえという話にもなってくるので、その意味でマーク・ウォールバーグは正しい映画スターだと思います。

f:id:hukadume7272:20200318094246j:plainあまりにパンチばかりするマー公に、思わず人は「パンチとは?」という哲学問答を強いられる。パンチってなんだろう。

 

さて。最後に技術的な面から本作を論じていくが、一言でいえば狂ってる。

マライマックスで形勢逆転したマー公がボキームにとどめの猛ラッシュをかけている最中に、映画冒頭でマー公が警部を半殺しにした映像が突然フラッシュバックするのだ。

ちなみに、この警部への暴行シーンは「爽快な筋肉アクション」ではなく「惨たらしい暴力」として描かれている。そんな生々しい暴行シーンが突如フラッシュバックしたことでクライマックスの爽快感は削がれ、極悪人の黒幕ボキームが一方的に殴られた警部とダブって見えてしまい気の毒に思えてくる…という筋肉映画にあるまじき逆カタルシスを生んでいる。

このフラッシュバック…要る?

つまるところ「暴力はよくない!」というピー公からの教育的メッセージなのだろうか。…この期に及んで?

 

また、アバンタイトルで警部をボコボコにした後のファーストシーンでは画面いっぱいに「5年後」という文字が出て、出所したマー公が故郷のボストン南地区サウジーに帰ってくると今度は画面いっぱいに「サウジー」という文字が出る。

まあ、ここまでなら「時間や場所を説明してるのね」と理解できるが、事件を解決したマー公たちが海辺のレストランでロブスターを食べるラストシーンでは「ロブスター」の文字が画面いっぱいに!

だから要る?

まぁ、ロブスターが「バカ」を意味するスラングだと知っていれば一層楽しめるラストシーンではあるのだけど。

ついにバカを自白したピー公マー公、次回作も要チェックだ!

f:id:hukadume7272:20200318094854j:plain筋肉を使ってロブスターの身をほじくり出す感動のラスト。

 

Netflix映画『スペンサー・コンフィデンシャル』