シネマ一刀両断

面白い映画は手放しに褒めちぎり、くだらない映画はメタメタにけなす! 歯に衣着せぬハートフル本音映画評!

それ、おまえしか答え知らんやつやんけ。

ご機嫌さまー。

今日は映画評をお休みして怒りの漫談をお送りせねばなりません。

『私が新年を迎えたのではない。新年の方が私を迎えたのだ。』以来となる久しぶりの随筆です。骨が鳴るぜ。あれ、腕が鳴るだっけ。まあどっちが鳴っても唯一無二のシンフォニア奏でていくで。

でもごめんなさいね、今回は言葉に関する小言をフィーチャーした雑感を綴ってるので多分結構うるさいです。

元来、私は言葉遣いにうるさいタチで、スーパーで袋を頼んだ際に「5円かかりますが宜しいですか?」と言われるたびに「5円『頂きます』や」なんてことを思ってしまう。お金が「かかる」という言い回しは金を出す側が使う表現であって、金を受け取る側の店員さんは「頂く」と言うのが正しいのに「5円かかります」なんて言うと他人事のように聞こえるっていうか「客かおまえは」という話にどうしてもなってしまうのである。

こんな感じのトークがずっと続くで。

 

そういえば、私がよく行くスーパーやコンビニでは店員さんがポイントカードをレジに通したあと「お返ししときまーす」と言って返してくれるのだが…

お返ししとく

「お返し致します」ではなく「お返ししておきます」かぁ。別にいいんだけどさ。別にいいんだけど、この「しておく」という言い回しが妙に引っかかるんだ。

え、返ってこない可能性あるの? みたいな。

分かってもらえるかなぁ、俺だけかなぁ。この形容しがたいマイマインド。

「しておく」なんて言い方をされると、あたかも「私にはおまえのポイントカードを返さない選択肢もあるけど、しょうがないから今日のところは一旦返しておく」みたいなヘンな受け取り方をしてしまうのよね。なので「お返ししときまーす」と言われるたびに「返してくれない世界線が…!?」と肝を冷やしながらポイントカードを受け取ってる。伝わるだろうか、この感じ。どうやったら届くんだ、このマイマイン。

 

あとな、「一生のお願い」って言うな。

最近はあまり聞かないけど、昔はみんな言ってたなぁ。猫も杓子も。特定の友人から10回以上言われたこともあるぞ。一生のお願いを一生のうちに10回もすな。

この言葉は甚だ疑問である。あたかも「一生に一回なんでもお願いを聞いてもらえる券」を1枚持ってるみたいな前提で言ってくるのが腑に落ちないのだ。

発券してへんちゅうね。

誰も彼もが「いざとなったらこのクーポン使えばいい」みたいなノリでムチャなお願いをしてくるけど、配ってないからそのクーポン。お宅のポストに入れた覚えもないよ!

今や一生のお願いは「ワンチャン」という俗語に吸収合併されたのかな。なんにせよ一生のお願いに限らず、この「一回分ある」という思い込みは多くの人民に見られる言語心理だと思う。

たとえば、浮気症の男は「一回だけなら許してもらえるクーポン」を発券された気になってるわけ。スーパーマリオよろしくあと1機あるという甘えザッツオールだよ。だからパートナーの方は付き合う前にハッキリ断っておくべきなのだ。「ないで?」って。「クリボーに当たったら即ゲームオーバーやで」って。それでもしつこい男は「キノコはどこですか」って言ってくるかもしれないけど、そこはビシッと「この面にはキノコもスターもありません」と言ってほしいな~。一生のお願い。

 

あと「一瞬待って」が口癖の若者に申し上げます。

一瞬だったことないよな。

一瞬とは「瞬きをするだけの僅かな時間」という意味である。一般的には0.36秒だと言われてる。それなのに、おまえ…「一瞬トイレ行ってきます」つって5分後に戻ってきやがって。体感時間まで便器に流してきたのかい?

ていうか5分も掛かってる時点でじゃねえか。よう「一瞬」言うて大に行ったな。小をするにしても一瞬と言うし、大に向かうときも一瞬と言う。語義のリーチがすごい。

まあいい。キミにとっての一瞬は5分ね。承知しました。じゃあ、もし私がキミの頭を5分間水中に沈めて死ぬ思いをしても「一瞬苦しかったです」で済ませる気? つよい子! たくましい子! 祝福に値する子っ!!!

 

最後に、おまえの中にしか答えがないやつをクイズにしないでって話をするわ。

たとえば、藪から棒に「仕事をするうえで一番大事なことって何だと思う?」みたいなバリむずいクイズを出してくる人っているよね。

それ、おまえしか答え知らんやつやんけ。

おまえの心の中にしか答えがないクイズを「キミに分かるかな!」みたいなふてこい顔で出題してくるな。国語のテストにおける「作者の気持ちを答えよ」を作者自身が出してくるスタイルやめて。ムリやねん。こんなもんは人によって答えが違うんだから分かるわけないのよ。クイズの答え=そいつの思想だからね。

「仕事でいちばん大事なことは?」と聞いておいて、仮にこっちが「情熱ですか」って答えると「違う。ヴィジョンだ」とか言うんでしょ? おまえの匙加減やないか。あとヴィジョンがないのはこのクイズや。

しかもこのクイズの真の恐ろしさは「出題者が答えを操作できる」という点なんだよね。たとえば出題者が回答者のことを嫌っていたり、あるいはプライドが高くてどうしても正解させたくない場合は「ヴィジョンですか」と答えても「それも大事だが、やはり情熱だ」なんつって幾らでも答えをすり替えられるのだ。後出しジャンケンの要領で。こんなクイズが罷り通るなら何でもありだぞ。

知識知恵の違いは何だと思う?」

知識は自分が知った事柄で、知恵は知識を使って問題を解決する能力です」

「違う、字の画数だ」

やってられるかコノヤロ。

 

追記

随筆回では私が描いた芸術的な絵を一枚ずつ公開しています。今回、皆さまにお送りする絵はこちら。楽しみ方は千差万別。

次回からは通常営業。超然と映画評を載せていきまーす。

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昔描いた小栗旬の似顔絵です。