ここ数日、「サボる」と公言したうえで映画評をサボり倒してるが、それでも一向にPV数が減らない。
サボる側としてはガクッと減ってくれた方が気が楽なのだが、ぜんぜん減らないもんだから次第に背徳感のようなものが芽生え始めちゃった。「早く更新しろ」と読者にせっつかれてるような。
そんなこって、一応更新はしてるという既成事実を作ることで罪悪感から解放されるために随筆をアップします。これで心置きなくサボれるというものです。
そんなわけで本日は、2017年11月4日にmixiにアップしたブログ記事「ぺぺん海道 ~ごめんなすって~」を加筆修正した豪華リミックスバージョンをお届け!
まあ、リミックスといっても元を知らないだろうけど。
3年前の自社コンテンツを出涸らしになるまで使い回すアコギっぷり。
さすが手抜き運営のエキスパート。盗っ人猛々しいとはこのこと。それでは「ぺぺん海道 ~ごめんなすって~」をお楽しみ下さい。
ていうか何なんだ、「ぺぺん海道 ~ごめんなすって~」って。
過日、ハロウィンについて調べていた。
言うまでもなくハロウィンというのは、10月31日に「人とは違う恰好がしたい」とか「私の個性を十二分に発揮していきたい。これからも」などとわけのわからないことを言って憚らないわりには独創性のカケラもない凡庸かつ画一的なコスプレをして目立ちたがる自己顕示欲だけ一丁前に肥大したバカどもがさながら発情期の野良犬のごとく表で騒ぎまくったりトラックを横転させたりする行事の方のハロウィンではなく、1984年にドイツで結成されたパワーメタルバンドとしてお馴染みのハロウィンである。
音楽に関する情報収集を酒の肴とする私は、たとえば焼酎を飲み飲み、ハロウィンを聴きながらハロウィンについて調べる、みたいなことを日常的におこなっているのである。趣味と作業と飲酒を同時にこなしているのだ。すごいでしょ。
しかし、Yahoo!などで「ハロウィン」と検索しても、バカが表で騒ぐ方のハロウィンに関する情報しか出てこない。どれだけ画面をスクロールしてみても「ハロウィン特集2017」とか「東京ディズニーシー スペシャルイベント ディズニー・ハロウィーン」といったくだらない情報しか出てこない。
「いつになったら1984年にドイツで結成されたパワーメタルバンドの方のハロウィンが出てくんのじゃあ!」と癇癪を起こした私は、最終的に「ハロウィン バンド」と検索し直して、ようようバンドの方のハロウィンに関する情報へと辿り着いたのだが、何かに負けた気分を味わった。
ハロウィンのアルバム『Straight Out Of Hell』。
このように、海外バンドについて調べていると、往々にしてバンドじゃない方の検索結果が出てくることがあり、その都度「〇〇〇 バンド」というふうに補助ワードを入れねばならない煩わしさに、ささやかな苛立ちを覚えている私が2017年11月4日現在を一生懸命生きています。イェイ。
その他にも、UFOについて調べるとオカルトチックなサイトがいっぱい出てきて怖い思いをする。
言うまでもなくUFOというのは、どれだけ壊滅的な画力の持ち主であっても紙の端にわずか5秒で描けてしまうことに定評があり、自称変人の電波野郎が「こないだUFOを見た」とのたまってみたり、目が半分イッてるオカルト研究家が「あれは乗り物ではなく生き物と解釈すべき」などと豪語して憚らない未確認飛行物体の方のUFOではなく、 マイケル・シェンカーを輩出したイギリスのハードロックバンドとしてお馴染みの方のUFOである。
また、レインボーに関しても検索結果が錯綜します。
言うまでもなくレインボーというのは、見れるとラッキーな気分になって思わず写真を撮ってしまったり、カップルが道で立ちどまり「やばー」と言いながらアホみたいな顔して天を仰ぎ続けたりする、大気光学現象によってアーチ状に生じる七色の光の方のレインボーではなく、いわんや一部関東と関西圏を中心に展開している激安カラオケチェーンの方のレインボーでもなく、また、ふしだらな女が7人集まった韓国アイドルグループの方のレインボーでもなく、元ディープ・パープルのギタリストだったリッチー・ブラックモアが率いる伝説のハードロックバンドとしてお馴染みの方のレインボーである。
私は情報収集の際に画像検索をすることがよくあるのだが、そこでもやはりバンドとは全然関係のない画像が出てきて困っています。
UFOで画像検索をしたら空飛ぶ円盤の写真が出てきてたいへん怖い思いをするし、レインボーで画像検索をしたら目がすげえチカチカして網膜とか焦げそうになる。
中でもヒドいのはヨーロッパだ。
『ロッキー4/炎の友情』の劇中歌として大ヒットした「ファイナル・カウントダウン」を代表曲に持つスウェーデン出身の北欧メタルバンドとしてお馴染みのヨーロッパだが、画像検索をすると絶景の写真としょうもない地図しか出てこない。バンドの集合写真はおろか、人間が映ってる写真自体がまったくといっていいほど出てこないのだ。そんなの寂しいじゃーん。
最も切なかったのはイエスだ。
ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク&パーマーと共にプログレ四天王の名を分かち合った超絶技巧のプログレバンドとしてお馴染みのイエスだが、画像検索するといの一番に神が出てくる。どれだけ画面をスクロールしても神が降臨し続ける。たまに又吉イエスも降臨する。
まぁ、一言「バンド」とつけ加えて検索すればこのような憂き目に遭うこともないのだろうが、先にも申し上げたように、それをしてしまうと何かに屈した気がしてしまうのだ。悔しいのぉーほほほ。
そもそも「バンド」と付けなくてもバンドが検索結果に出てくるぐらい、この国はもっと音楽を愛するべきだと思う。
以上、ハロウィンの日に表で騒いでる人民どもは、家で大人しくハロウィンでも聴いて精神を拡張させろ、という遠回りなお説教でした。守護神伝!
~今日の一枚~
すてきな秋。