シネマ一刀両断

面白い映画は手放しに褒めちぎり、くだらない映画はメタメタにけなす! 歯に衣着せぬハートフル本音映画評!

おいふかづめ、もう3つ目じゃないか、いつまで『おジャ魔女』の記事が続くんだと堪忍袋の緒がダルダルになりかかっている全国のシネトゥ辟易勢へ捧ぐラストステージ! おジャ魔女どれみベストエピソード10選 ~次回から映画評やりますんで今回だけ見逃して拡大SP~

~プロローグとしての謝罪~

悪いな諸君。また『おジャ魔女』だ。
心中察するに余りある。
もう読まなくていいので、せめてアップするだけアップさせてくれ。「新着記事をアップした」という既成事実だけ作っておきたいのだ。なぜならレビューストックがあまり無いからです。
言ってみりゃアレだ。今の私は体調不良でロクに部活も勉強もできない状態なのに「休まなかった」という既成事実の為だけに学校に来たパワー登校の申し子。
来ても意味ないしどうせすぐ保健室に連れていかれるだけなのに「登校するだけ登校した」という証ほしさに教室に現れることを美徳とする皆勤賞ほしさのパワー登校の身振りと非常によく似ているではないか!!

これのブロガー版がパワー投稿。
たとえ読まれないことが分かっている記事でも「アップするだけアップする」ことによって月間記事数のかさ増しを図り、内容はどうあれブロガーとしての仕事は果たしてるぞ、と己に言い聞かせることだけを目的とした自意識の身振り。そう。“パワー自意識”によるおこないです。それがパワー投稿。
それでは以下、パワー本文。

 

先日、ギタギタに酷評した『魔女見習いをさがして』(20年) を機に『おジャ魔女どれみ』を観返したくなった私は、睡眠時間を極限まで削ってTVシリーズ全214話を1ヶ月で走破するという壮大なプロジェクトを成功させた。
失神するかと思った。
あと、酩酊状態での視聴が主だったので、泣きすぎて脱水症状にも陥った。ちょうどお腹も壊していたので、脱水症状に拍車がかかった。人はこのプロジェクトを「死の極限チキチキどれみ耐久レース」と呼ぶだろう。後世とかに伝われって思ってる。

それにしても、懐かしさと新たな発見に満ち満ちた視聴体験だったわ~。
このような経験を得られたのも、ひとえに『魔女見習いをさがして』を観たことに端を発したので、そういう意味では悪いばかりの作品ではなかったな…と思うことしきりである。
そんなわけで本日は、不肖ふかづめが発表する『おジャ魔女どれみベストエピソード10選』
※1万5000字に及ぶ長文なので興味ない人は流石に読まなくていいです。

作品のあらましは『魔女見習いをさがして』評の第1章に記したので、ここではまず登場人物を凝視してみたい。あらん限りの熱視線を登場人物に注ぐことを良しとしてみたいのだ!

 

春風どれみ
自称「世界一不幸な美少女」。
三歩進めばすっ転び、コップを持てばぶちまけるようなドのつくドジで、周囲に計り知れない迷惑をかけながら生きている。面食いで惚れっぽい性格だが恋愛成就率は0%。好きな人に告白できる勇気を持つために魔女見習いを志した。

しかし生活態度はきわめて悪く、くだらないことで魔法を濫用したり、限りある魔法玉を後先考えずに使い込むなど、倫理や計画性が欠如していることでも有名。また、大好物であるステーキの誘惑に負けて魔女見習い試験に落第したり、かっこいい男の子を見るとすぐ岡惚れするなど、数々の煩悩にまみれている。
変身魔法に関してはゴキ〇リに姿を変えることに一日の長があるが、親友のあいこやはづきからは「もっとマシなものを選んで」と抗議され、大胆にも拗ねてみせた。

かように情けないことこの上ないどれみだが、誰とでも友だちになれる天性の人気者気質。また、緊急時の行動力や、他者への思いやりに関しては視聴者から高い評価を受け。
当時、リアルタイムで見ていたころは気づかなかったが、時おり見せる真剣な表情や優しい眼差しはまさに“美少女”。
春風どれみの真の魅力は周回視聴するうちに気付きがち。
剥けば剥くほど核に近づき涙があふれる玉ねぎのようなヒロインといえる。

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藤原はづき
豪邸に暮らすお嬢様。どれみとは幼稚園時代からの竹馬の友。バイオリンの腕に覚えあり。
おしとやかで慈愛深い性格から周囲の意見に流されやすく、長年自分に依存してくる甘えたなママンの言いなりになっている。苦手な意思表示ができるようになるために魔女見習いになった。

普段は無知のどれみに言葉の助け舟を出したり、合理的な解決法を提案するなど、さながら『ちびまる子ちゃん』における「たまちゃん」的な役回りだが、お嬢様育ちゆえか笑いのツボがずれているのでサムい駄洒落でケタケタ笑ったり、極度のビビリゆえに肝試しでは取り乱しすぎてキャラ崩壊を起こすなど、潜在的にはボケ。
貧乏くじを引かされたどれみを慰めようとして辛辣な毒舌を放っては「フォローになってへん」とあいこに突っ込まれるなど、三段オチの強力セッターとして視聴者から高い評価を受けた。

1期中盤で、過去のペットロスから動物嫌いになったクラスメイトに良かれと思ってウサギの飼育を任せた際、そのウサギが大怪我を負ったことで自らを責めて“治癒の禁断魔法”に手を出した。
魔女界ではケガの治癒、他人の記憶抹消、死者蘇生が「三大禁断魔法」とされており、掟を破った者は魔法対象者の災いが自分に跳ね返ってくる(死者を蘇らせた代わりに魔法使用者が死ぬなど)という『魔法少女まどか☆マギカ』も真っ青のリスクがあるが、それすら顧みず、どれみ達の反対を押しきって禁断魔法を唱えたはづきは、すでにハッキリと意思表示ができる女の子でありました。

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妹尾あいこ
大阪から転校してきたナニワのあきんど娘。スポーツ万能の七三分けボーイッシュあほ毛。おでこの広さには定評がある。
関西人ゆえに笑いには厳しく、天然ボケのどれみやはづきに対しては鋭いツッコミを惜しみなく披露。裏表のないサッパリした性格で、気のきく姉御肌でもあるため同級生や魔女界にも熱狂的なファンが存在する。

また、あいこには商才があり、露店のタコ焼き屋を手伝って繁盛させたり、クラスメイトの寿司屋を手伝って酔っ払いを軽くいなし逆に気に入られるなど、大阪人ならではの愛嬌でうまく世渡りをしている。
かように外では明るく勝気な女の子だが、幼いころに両親が離婚してからは父子家庭に育っている。家では“お父ちゃん”にかわって家事全般をこなす苦労人。お父ちゃんに少しでも楽をさせるために魔女見習いになった。

とにかく家が貧乏なため、年ごろにも関わらず誕生日やクリスマスのプレゼントを突っぱねて気丈に振舞うが、こんなにも心根のやさしい娘に気を遣わせていることに、父は己の情けなさを痛感するのであった。
大阪に残してきたお母ちゃんと定期的に会ってはお父ちゃんと再婚させるために八方手を尽くすあいこだが、両親の間には決定的な価値観の相違があり、そのたびに人知れず枕を濡らしています。
かように重い家庭事情や、彼女のいじらしさから、あいこ回は毎度むせび泣き。視聴者から高い評価を受けた。

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瀬川おんぷ
小学生にして芸能活動をしている有名チャイドル。
初登場時はエリート魔女見習いとしてどれみ達の前に立ちはだかったヒール役である。やや自己中心的な性格で、禁断魔法による災いを吸収する「お守り」を持っているのをいいことに、オーディション会場では審査員の合否を操作するなど“人の心を変える禁断魔法”を唱えまくっていたが、どれみ達との交流をきっかけに魔法の正しい用法用量に気付き始めていく。

1期クライマックスでは、家族やクラスメートたちに正体を見破られたどれみ達のために“記憶抹消の禁断魔法”を使い、そのペナルティとして100年の眠りにつく…という自己犠牲の精神を見せ、視聴者から高い評価を受けた。
その後、どれみ達の捨て身の恩返しにより目を覚まし、晴れて4人目のMAHO堂メンバーとなる。
マネージャーの母親がアイドルの道を挫折して世間から誹りを受けた過去を持つことから、その雪辱を果たすべく一流アイドルを目指すことを決意した超ストイックな子でもある。売れっ子チャイドルなのでMAHO堂に来られない日も多いが、どれみ達の前では「芸能人・瀬川おんぷ」ではなく「小学生・瀬川おんぷ」になれるのだと豪語。

本作のキャラクター人気投票では圧倒的な支持率を誇り、放送当時の20年前から現在に至るまで首位を守り続けている人気No1キャラクターである。

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飛鳥ももこ
アメリカからの帰国子女。太い眉毛とイカリング頭をチャームポイントにしてやまない。
ももこはMAHO堂ニューヨーク支店で修業を積んだ魔女見習い。そこで母のように慕っていた魔女・マジョモンローの死を引きずっており、死者蘇生の禁断魔法を唱えたことから重い罰を受けた。

どれみ達の通う小学校に編入された当初は、イエス・ノーがはっきりしたアメリカの文化からクラスメート達とよく衝突していたが、同じ経験を持つあいこから日本式の人付き合いの方法を教わり異文化コミュニケーションに開眼。
日本での生活に慣れるうち、実はどれみ以上に天真爛漫な子だったことが発覚する。
また、日本文化に対して誤認した知識を蓄えており、サムライや時代劇をこよなく愛している。大好きな『必殺お仕置き人』の真似事をするあまり、三味線の糸でどれみを首吊り状態にして「おまえはもう、あの世行きさ…」と吐き捨てるなど、殺人未遂の過去あり。
回を重ねるごとに天然ボケはエスカレートし、用法を違えたことわざや古風な言葉を嘯いてはカラカラと笑っているような、あっけらかんとした子。
ニューヨークの親友・ベスのことをとても大事に想っており、そんな友達思いの人柄が視聴者から高い評価を受けた。

最後に加入した5人目の仲間…という時期的なハンデもあろうが、『おジャ魔女』シリーズを思い入れとかバイアス抜きで公平に見た際、おそらく一番かわいいのはももこだと思う(…という思い入れとバイアス)。
はづき、あいこ、おんぷは“主人公の隣で魅力を発散するキャラクター”だが、ももこだけは自律したキャラクターとしての強度があり、もっといえば主人公の素質すらある。
たまたま加入時期が遅かっただけで、もしも本作が『おジャ魔女ももこ』という題でスタートしていれば、それはそれで程よく成立していたんじゃないかと思わされるほど、時にももこはどれみをも喰っていたし、よく考えると恐ろしく魅力的なヒロインなのである。

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春風ぽっぷ
ソナチネ幼稚園に通う、どれみの妹。シリーズ1期ではどれみ達の正体を知らない妹…いわば“主人公の家族キャラ”に過ぎなかったが、2期ではどれみ達の正体を見破ってしまったために自身も魔女見習いとしてMAHO堂メンバーに正式加入した。

ぽっぷは人望厚く、幼稚園では皆の人気者。
魔女見習いとしての才覚も一頭地を抜いており、どれみ達がてこずった空飛ぶ箒や魔法の扱いもお茶の子さいさい。まさに魔女界のホープであった。
しかし夜更かしできる年齢ではないので、真夜中におこなわれる魔女見習い試験を毎回寝過ごしてしまい、1級に合格するまでにはTVシリーズの実時間にしておよそ丸4年(4シリーズ)かかった。

どれみ同様に惚れっぽい性格だが、しっかり者で気配りもできるため男女問わずモテており、毎日のように幼稚園の男の子たちとデートをしているおませさん。普段はどれみをコケにしているが、何だかんだ言いつつ、いつもピンチを救ってくれる姉を慕っているなど素直な一面もあり。
何かしらの面で、視聴者から高い評価を受けた。

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ハナちゃん
魔女界で生まれた恐るべき赤ちゃん。
驚異的な魔力を秘めており、魔女界の次期女王候補であることから、現・女王様は将来ハナちゃんが魔女界と人間界の架け橋となるよう、魔女見習いのどれみ達にハナちゃんの育児を託す…という試練を与えた。
ちょっぴりワガママで、無意識に魔法を暴走させながらも、どれみ達の愛を受けながらすくすくと成長するハナちゃんは、でんぐり返りやハイハイなど高度なベイビーテクを次々と習得していく。

TVシリーズ4期では「ママ達と同じ小学校に通いたい!」という願いが強力な魔法となり小学6年生の姿まで急成長するという、もはや何でもありの展開を見せた。
外見が小6になっても精神年齢は幼いままだが、どれみ達との学校生活を通じて少しずつ人間の世界を理解し始めます。
担当声優がピカチュウ役でお馴染みの大谷育江なので声のかわいさはお墨付き。
何かしらの面で、視聴者から高い評価を受けた。

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マジョリカ&ララ
魔女のマジョリカと、そのお付きの妖精ララはMAHO堂の経営者。そこへ訪れたどれみがマジョリカの正体を見破ったために「魔女ガエルの呪い」を受けてカエルのような姿になりました。

カエル化した魔女がもとの姿に戻るには正体を見破った人間を一人前の魔女にしなければならない…という魔女界の掟から、マジョリカは半ば強引にどれみを魔女見習いに仕立て、MAHO堂の経営まで手伝わせている。
金にガメつく怒りっぽい性格だが、見た目が見た目なので大いにナメられている。
妖精のララには全幅の信頼を置いており、時にはララに叱られるなど主従逆転した光景が見られるなど、回を重ねるごとに魔女としての威光が失われつつあるマジョリカ。
ララとテニス勝負した際は、必殺のララスマッシュを顔面に受けてフェンスに叩きつけられ「涙が出ちゃう…」との言を発したほか、シリーズ3期のOP映像では理由もなくララに顔を蹴飛ばされるなど理不尽な仕打ちを受けた。
口うるさい魔女だが、なんだかんだで皆のお母さん。何かしらの面で、視聴者から高い評価を受けている。

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関先生
美空第一小学校でどれみ達のクラスを受け持つ担任教師。
男口調の豪放磊落な教鞭スタイルだが、生徒のことをよく見ており、説教したり相談に乗るときは1人ひとりの個性に合わせたやり方で生徒と接している。授業中に居眠りしている生徒への豪速チョーク投げはクラスの名物(このチョーク投げをキャッチできたのは妹尾あいこのみ)。

継母と暮らしている教え子・矢田まさると、母を亡くした中山しおりが「母の日にお母さんの似顔絵を描く」という授業をサボタージュする回はベスト関エピソードです。
かつて、母子家庭というだけで教員試験を落とされた関先生だからこそ、片親家庭の生徒には将来訪れるであろう理不尽な現実とも戦ねばならず、その為には母親という存在と向き合う必要がある…と考えたからこそ、あえてこのような授業を敢行したのだ(興奮した矢田まさるのボディブローを「気の済むまで殴りなよ」といって全発受けきってもいる)。
このご時世、片親家庭への忖度から母の日イベントなどを中止する小学校もあると聞くが、まったくふざけた話だ。いっぺん関先生に叱られちゃえばいいのに。
余談だが、関先生のモデルは『ショムニ』の江角マキコ。名前は『おジャ魔女』プロデューサーの関弘美から。

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ほかにも様々なクラスメートや、各生徒の家族、魔女界のキャラクターが存在するが、キリがないのでこの辺で打ち止め。
それでは『おジャ魔女どれみベストエピソード10選』、恥じらいつつの発表であります。※時系列順

 

1期34話「お母ちゃんに逢いたい!」

あいこの当番回は、離婚した両親を再婚させるまでの長い道のりを4年間(4シリーズ)かけてじっくりと描いた連作構成となっているが、この歳になって見返すとマァ見事に貰い泣きしてしまうねぇ。
そんなあいこシリーズ第一弾は1期34話。

大阪から出てきた介護職のママンが、あいこの同級生・杉山とよかずに娘宛ての手紙を託したが、学校に遅刻した杉山は関先生から校庭10周を強いられたことで手紙を渡しそびれてしまい、ようやくあいこが受け取ったのは夕方の17時過ぎ。
手紙には「あいこに会いたい。17時に駅にきてほしい」と書かれていた。
「このボケッ! なんで学校にいるときに渡してくれへんかったんや!」と杉山に激怒したあいこは急いで駅に向かったが、あなや、悲劇のすれ違い! 駅の伝言板には「あいこ、一目会いたかった。やっぱりお母ちゃんのこと、許してくれへんのやね…」と書かれていた。
「ちゃうねん、お母ちゃん!」と泣き崩れ落ちるあいこに、能天気などれみは「こんな時こそ魔法じゃん」と提言してのけた。
バカだが頼りになる奴である。
あいこ達は魔法の箒で大阪に向かい、マジカルステージという合体魔法でママンのアパルトマンを探し当てたが、そこには謎の赤ちゃんを抱いたママンの幸せそうな姿が…。

「お母ちゃん、再婚してたんや…」

Shock! 愕然としたあいこは河原でハーモニカをプープー吹き散らす。家庭円満だった幼少期に両親から買ってもらった宝物のハーモニカだ。その悲しい音色に共鳴して号泣するどれみとはづき。「二人に先越されて、よう泣かんわ」とはあいこの言。
二人に励まされて吹っ切れたあいこだったが、実はママンが抱いていたのは、ご近所さんから預かっていただけの、よその赤ちゃんだった!
だが、この事実をあいこが知るのはまだ先の話…。

その後もあいこ当番回はまだまだ続くが、そのどれもが人情と家族愛に満ちた名エピソードであり、すれ違いサスペンスとも呼ぶべき母娘の行き違いが実にもどかしい、『おジャ魔女』屈指の連作となっております。

f:id:hukadume7272:20210530002914j:plainお母ちゃんに会える日は気張っておめかしするあいこ。

 

2期19話「どれみとはづきの大げんか」

魔女界の赤子・ハナちゃんの世話をめぐって、竹馬フレンズであるどれみとはづきが正面衝突した珍エピソード!
この回で紐解かれるのは、実はこの二人は幼稚園時代にも一度だけ喧嘩したことがあった…という竹馬ヒストリーであった。

幼稚園のころ、はづきが熱心に飼育していたウサギが野良ネコに喰い散らかされたことを知ったどれみは、まだ何も知らぬはづきを悲しませまいと「お母さんウサギが迎えにきて山に帰ったらしい」と罪なきウソをついたが、そのウソは後日はづきに露見した。

どれみが幼稚園の庭に「ウサギさんの墓」を建てたためである。

脇が甘い。
さすがどれみ。この脇の甘さ。「ウサギさんは山に帰った」という体を貫こうとしてるにも関わらず、そのウサギの墓を堂々ぶっ建ててしまうという、この矛盾。
その葬儀力。
ほとばしる墓への建設意欲。

はづきはウソをついたどれみに腹を立てたが、そのあと音楽室で謎の曲をセッションしたことで仲直りを果たす。このセッションを機に、はづきは母親から強いられていたバイオリンを好きになり、わけあってピアノ嫌いになっていたどれみもピアノのことが少しだけ好きになるのです。

…と、このような竹馬ヒストリーを同じ幼稚園の同級生から聞いたあいこ、おんぷ、ぽっぷの3人は、マジカルステージで喧嘩中のどれみとはづきを幼稚園時代にタイムスリップさせ、かつて音楽室で仲直りした自分たちの姿を幻視させる。これにて和解成立。
良いエピソードというより珍しいエピソードだな。
『おジャ魔女』に内ケバ回は付き物だが、幼稚園から旧交のあるどれみとはづきが衝突したのは後にも先にも今回だけ。ひかえめな性格で、意思を伝えることが苦手なはづきが威風堂々と喧嘩している、貴重な回であります。

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2期30話「関先生に恋人ができた!?」

関先生の艶聞を耳にしたどれみ達が先生のデートを尾行する…というエピソードである。
大好きな関先生には幸せになってもらいたい…との一心から、ボーイフレンドらしき北川という男を厳しく値踏みするどれみ達のプライバシー蹂躙型の追跡劇がお送りされてゆくゥ。
男勝りな関先生が、親友である保健室のゆき先生にだけ恋の悩みを吐露する…という意外な一面が垣間見える関デレ回でもある。

休日に関先生のデートを尾行するどれみ達。まず映画館デートでは、老婆に変身したはづきが故意にドリンクをぶっこぼして北川の服を台無しにする。関先生の前でブチ切れないかどうかのヤカラ・パッチテストだったが、温厚な北川は逆にはづきを気遣い、見事テストにパスした。
公園デートをしてる時には、どれみ達が関先生に声をかけて足止めしてる間に大人のウッフン美女に変身したおんぷが北川に色仕掛けを試みたが、北川は「ごめん。恋人を待ってるので」と、おんぷを完全スルー。スケベ・パッチテストもパスした。

こいつ、出来る…!

どれみ理事会の結果、満場一致で“真性ガチいい男”の称号を手にした北川だが、デートの最後に「実はニューヨークに転勤することになった…」と関先生に告げ、「一緒にきてくれないか」と願い出る。迷う関!

そして遂に北川がニューヨークに行ってしまう日。
普段通りに校庭で体育の授業をこなす関先生だったが、突如校庭に現れたゆき先生とのアイコンタクトを経て「ウチの子たち、頼む!」と叫び、バイクをかっ飛ばして空港に向かう。
スピード違反も辞さずに空港到着ッ! エスカレーターを降りゆく北川に向かって、関先生の咆哮が火をふく!

「北川くん、やっぱり私はニューヨークに行けない!
少なくとも、今の受け持ちの生徒がちゃんと卒業するのを見届けるまでは…。
あの子たちを途中で放り出すわけにはいかないんだ!!
だから、ごめん…」

北川は無言でエスカレーターを降りてった。その場に崩れ落ちる関先生。
刹那ッ、関先生のケータイにEメールの着信音がピョロリ鳴る…!

「卒業式に迎えに行く。」

北川ああああああああああああああ!

おまえなら関先生を幸せにしてやれると思うッ!

北川の転勤に敬礼ッ!!!
嬉しさと恥じらいを胸に、空港の展望デッキから飛行機を見送る関先生は、とっても素敵な笑みを浮かべておりました。

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2期34話「たこ焼きは仲なおりの味」

ある日、おんぷが発した何気なくもトゲのある一言があいこを刺激!
両者一歩も譲らぬ冷戦に発展する内ゲバ回であるが、言葉による戦端というのはまこと微妙であるよなぁー。
気に障る言い方をする方は、そりゃ悪いが、言葉尻を勘繰って、いちいち気にする方も気にする方。私なんかは完全におんぷ側の人間で、余計な一言、天然で攻撃、皮肉るつもりはないのに皮肉を吐くなど日常茶飯事のナチュラル・ボーン・気ニ障ラセなので、身につまされることしきりなんだよなあ!

どうにか和解を望んだあいこは、おんぷが仕事でMAHO堂に来られない日のために「連絡ノート」を作り、そこで謝罪の意を表明したが、おんぷからのコメント返しはナシ。あいこが良かれと思って添付した「おんぷ不在時の集合写真」がおんぷの寂寥感を煽ったためである。

ならばと、おんぷの為にタコ焼きパーティを主催したあいこだったが、おんぷは生放送の仕事で来られない。
あいこ、どれみ、はづきの3人はマジカルステージを使い、あいこをタコ焼き器ごとおんぷの楽屋に瞬間移動させ、仕事終わりのおんぷに「あいこスペシャル」なる妹尾家秘伝のタコ焼きを振舞った!
熱い熱い言いながらも「あいこスペシャル」を堪能したおんぷは、魔法が切れてあいこが消滅したあとに「なに、このソースの匂い?」と言いながら楽屋に入ってきたマネージャーの母親に背を向け「タコ焼きが熱くて…」と言いながら肩を震わせたのであります。これにて和解成立。

ん~~、粋!
粋っていうか…タコ!!!

タコが繋げた不滅の絆。きっと二人の友情は、タコの、そうね、タコの吸盤のように…うまく引っ付いて………離れないっていうか…
着地ミスった。
うまく言おうとしたことが仇となった。

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2期40話「春風家にピアノがやってくる!」

来ましたねぇ。『おジャ魔女』屈指の感動エピソードがよォー!
ある日、妹のぽっぷが「ママンにピアノを習いたい!」と言い出したが、どれみは何かを懸念したような複雑フェイス。
じつは昔、交通事故による指全折れ事件簿によってピアニストの夢を断たれたママン・春風はるかは、自分の夢を託すように幼少期のどれみにピアノを教え込んだが、ピアノ発表会の日に大失敗したどれみはピアノ嫌いに。
ステージの上で号泣するどれみを目の当たりにしたママンは、これまでの過ちに気付いたわけだ。自分の夢を押しつけたせいで愛する娘を傷つけてしまったと…。子どもは親の夢を請け負うサイボーグではないと!
爾来、ママンは人生のほとんどを共にした家宝のピアノを売り払い、子育てに専念するのであった。
だからピアノは、どれみにとっての「トラウマの表象」であり、ママンにとっての「懺悔の過去」なわけだ。

当然そんなことを知らないノンキなぽっぷの為に、フィッシングライターのパパンはヴィンテージの釣り竿を売ろうとしてまで50万円相当のピアノを購入する(パパンの男気を感じよ)。
だがママンの胸中は複雑である。ぽっぷがピアノに興味を持ってくれたのは実に喜ばしいことだが、ピアノのためにどれみを深く傷つけてしまった過去がある。
そして春風家にピアノがやってくる。
新品のピアノを運んできた宅配業者に、どれみは「ここです。ここに置いて!」と場所を指定した。それはリビングの隅。かつてママンのピアノが置かれていた場所だ。

「やっぱりウチのピアノはここだよ!」

無邪気にピアノを弾き狂うぽっぷを見ているうち、どれみは「私…、もういちどピアノ習おうかな」とママンに呟き、ぽっぷと連弾する。ぴろんぴろん♪ ぽりん♬
仲良くピアノを弾く娘たちの背後では、「よかったな。はるか…」と囁いたパパンに肩を抱かれながら大粒の涙をこぼすママンの姿がありました。

「ええ…。今日ほど子供を持ってよかった、って思ったことないわ」

ピアノというモチーフ越しに親子の愛情が深く描かれた、技アリの関節技。ママン視点から見ると、最後の涙に幾重もの意味が織り込まれていることが分かると思います。
あと、この回では、どれみがとびきり優しい表情を見せるのよね。『おジャ魔女』の精髄は少ないタッチで見せる微細な表情にありって思う。

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3期9話「はづきとまさるのたからもの」

はづきが幼馴染みの矢田まさるから昔もらった鳩笛をももこに貸してしまったことに端を発したトラブル回である。
はづきの豪邸に遊びに来たももこが「コノ鳩笛、欲シイ!」とねだったため、困ったはづきは「じゃあ貸してあげる…」と言ったが、日本語に不慣れなももこは「もらった」と勘違い。学校でゴキゲンに鳩笛を吹き散らかすももこを見たまさるは、腹を立ててはづきを無視してしまうのです!

まさに勘違いから生まれたトラブル。テリブル。
はづきは「今日こそ、ももこちゃんにちゃんと伝えて鳩笛を返してもらうわ!」と決意するが、なんせ優柔不断な性格。ももこがあまりに嬉しそうにピャーピャー吹き散らかすもんだから、つい切り出せず。
話はこじれにこじれ、ようやく事情を知ったももこは「私のセイで2人の関係ガ劣悪なモノに…!」と反省。まさるに陳謝したが、怒り冷めやらぬまさるは「こんなもの!」といって鳩笛を川に投げてしまう!
はづきの所有物なのに。

はづきとまさるは『おジャ魔女』屈指のカップリングであります。
恋愛感情こそ明確には描かれないが、その後、メインキャラクター達の高校時代を描いた公式ライトノベル『おジャ魔女どれみ16』では交際にまで発展しているというのだ。
まさるはブキッチョながらも好い男である。メインキャラクターを除いた「クラスメイトの人気投票」においては1位を射止めた実績があるし、片親家庭のクラスメイト・中山しおりの孤独を一早く感じ取れるような心根の優しい子。そんな“まさる萌え”が凝縮されているのがこの回なのであります。

余談だが、飛鳥ももこと矢田まさるの声優は同一人物(宮原永海)。
当時はまったく気づかなかった。

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3期20話「はじめて会うクラスメイト」

今なお『おジャ魔女』ファンから根強い人気を誇る「長門かよこ3部作」の1発目です。
TVシリーズ1期35話で瀬川おんぷと同じ日に転校してきたにも関わらず、一度も学校に来なかった陰のクラスメイト・長門かよこが3期20話で満を持しての登場。

しかし、かよこは学校に通わず毎日図書館で独学している登校拒否者であった。そのことを知ったどれみは、自身も学校をサボって毎日かよこに付き合います。
引きこもりの生徒に対して「学校に行こうよ!」と手を引くのではなく、辛抱強く同じ時間を共有することで、まずは友達になろうとする。
うわ~。それがどれみの流儀だというのかぁ~。

やがて、徐々に心を開いたかよこは「どれみちゃんのような子がいるなら学校に行きたい!」と登校意欲を燃やすが…、ここでハッピーエンドを迎えないのが『おジャ魔女』のニクさ。
かよこの学校に対する恐怖心やトラウマは想像以上に根深く、登校したくても校門前で吐き気を催すなど、身体が拒否してしまうのである。そこには、かつてのクラスメイト達の心ない一言や、自分のせいで荒れる家庭環境、さらには前の学校の担任教師に対する不信感など、さまざまな要因が絡み合っていた…。

そんな登校拒否問題とじっくり向き合ったのが「長門かよこ3部作」
どれみ達だけでなく教師陣の尽力、それに、かつてかよこを傷つけたクラスメイトたちの事情も緻密に描かれており、子供向けアニメであることを忘れるほどディープな問題提起がなされていく。
この一連のエピソードを見れば「道徳の授業で『おジャ魔女』を見せるべき」と評される所以がわかるかもしんない。
ちなみに私は、長らく「がんばれ」という言葉が嫌いだったが、かよこ3部作を見て考えを改めた。
かつての私は「ガンバレほど無責任な言葉はない。綺麗事はやめろ」と考えていたが、その考え自体が大いなる綺麗事なのだと理解を新たにしたのである。

3部作のクライマックスでは、吐きそうになりながらも一歩また一歩と教室に向かうかよこに、どれみ達が服の裾をビョーンと伸ばしながら「かよこちゃん! 吐きたかったらここに吐きな!」とセルフエチケット袋を提供する姿に目頭熱夫。
それにつられてクラスメイト達も裾ビョーンしながら「僕らのもある!」「私だって!」

ゲボ30発分の優しさ!

“教室のドア”という名のゴールテープを切ったかよこを抱きしめた関先生の「よくやったね、長門…」で目頭爆夫現る。俺がゲボ吐きそう。誰か、裾かして。

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4期29話「はなさないで! つないだ手と手」

これもいいねえ。
夏祭りの最中、どれみ達とはぐれたハナちゃんが不思議な青年と知り合い、どれみ探しを手伝ってもらう…といった、おセンチ爆発の夏祭り回であーる。
なあなあ聞いて。人混みの中でハナちゃんと青年が出会うシーンが何故かとても幻想的で、二人が見つめ合った瞬間に周囲の人混みがファッと消え、光に包まれた心象風景が立ち現れんのよ。それが実に不思議な感覚で描かれてるのね。
おそらく児童視聴者の目には「恋に落ちた表現」として理解されもするシーンだが、実はこの青年の正体は幽霊
つまり二人が出会った光の空間はあの世とこの世の境目だったというわけちゅん。

それにしても、この回。青年が幽霊と分かるような直截表現はなされず、もっぱら観る者の“お察し力”に委ねた演出だけで進行していくのが秀逸。
加えて、児童視聴者の目には「ハナちゃんが青年に助けられた話」として映るだろうが、成人視聴者の目には「ハナちゃんが青年を救った話」として映る(死者を見つけて共に夏祭りを楽しみ成仏させたので)…というエッシャーの錯視絵みたいな作劇トリックも粋でうまい。

極めつけは、ようやくどれみ達と再会できたことで「つないだ手」を放して消滅=成仏してしまった青年に、ハナちゃんは寂しさを覚えながらも笑顔でどれみ達のもとに駆け寄っていく…という切ないラスト。
あえてどれみ達に「迷子になってる時にこんなことがあったんだよ!」とは語らず、青年との出来事をそっと胸の内にしまう…このイズム!?
このイズムに弱いんだよねぇ~。当事者間だけの秘密イズムというか。グッとくるよねぇ。

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4期51話「ありがとう!また会う日まで」

全201話にわたった『おジャ魔女どれみ』の最終話である。
ちなみに最終盤4話では、5人全員が別々の進路を選んだ…という切ないエピソードが描かれます。
はづきはバイオリンを極めるべく音楽科のあるカレン女学院に進み、あいこは両親がヨリを戻したことで大阪に戻り進学。おんぷは芸能コースがある中学へ、ももこは再びニューヨークに移り住んで現地の学校へ。ハナちゃんは次期女王になるべく魔女界に帰ってしまうのだ。

そしてこの最終回。
どれみだけが進路を見出せずにいる中、ついに卒業式を迎えた一同だったが、なんとどれみがMAHO堂に立てこもって卒業式ストを強行。「卒業したくない。大人になんてなりたくない」と、ダダというダダをコネにコネ倒してみせる。
マジョリカが時間停止魔法で卒業式を中断してる間、クラスメイト達がMAHO堂の前にワラワラ集まり、立てこもり犯のどれみを卒業式に出させようと交渉を試みるのである。

『狼たちの午後』です。やってることが。

まさに立てこもり映画マニア垂涎の回。
また、クラスメイト達の言葉が目頭を熱くさせるんだよ、これが。なんといっても4年分の思いが詰まってますから。
そのあと、卒業式を終えた5人が「あのンポンポ鳴る卒業式専用の筒」を空に放り投げた瞬間に1期OPの「おジャ魔女カーニバル!!」が鳴って卒業後の5人が止め画で描かれる…という最終回専用の涙むしりとり演出が火をふくわけであります。
そしてエンドロール後のラストシーン。中学に上がったどれみは、好きな先輩を呼び出してラブレターを渡すんである!!
「先輩、これ受け取ってください!」
で、完!!

かつての視聴者よ。老いさらばえし視聴者よ! 禿げ散らかした視聴者よ!
いまいちど思い返すがいい!!
このアニメは、当時小3だった春風どれみがサッカー部の先輩に告白しそびれる…というところから全てが始まったことを!!!
だからこそ「好きな人に告白する勇気を持てるように」という下心から魔女見習いになったわけだが、4年間の魔女修行を経て「魔法なんかなくても未来は結構なんとかなりがち」ということに気付いたどれみが、ついに自力でラブレターを渡したのがこの最終回なのである!
魔法少女アニメにも関わらず「魔法なんて必要ない」という着地の結晶。それこそがこの最終話におけるどれみのラブレター渡しなんであるううううううああああああ。

お話的にも演出的にも、これを超える最終回のアニメを私はついぞ知らない…というのは少しく過言で、実際は他にも4つくらい知っているのだが今は言わない。
少なくとも「視聴後に放心状態になったアニメランキング」では堂々の1位に輝きました(まあ、酔いと寝不足による放心状態かもしらんが)

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外伝13話「時をかけるお雛さま ~どれみのないしょ~」

十選最後のエピソードはこれ。TVシリーズ終了後にスカパーで有料放送された『おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ』なる番外編の最終話です。
ちなみに『ナイショ』の時系列は、どれみ達が小5年時点のTVシリーズ第3期(ももこ加入済)。

そしてこの「時をかけるお雛さま」という回は、どれみがふぁみという素性不明の女の子と友達になるエピソードである。
ふぁみは不思議の不思議の少女で、どれみと同じくステーキ好きで、ドジな性格までそっくり。地元の学校が創立記念日で休みだからお婆ちゃんの家に遊びに来た、と言ってどれみ達の街にやって来たんだって。
ふぁみはお婆ちゃんから魔女の話を聞かされており、魔女は存在すると信じきっていたので、どれみは内心ヒヤヒヤします。なにせ一般人に正体がバレたら魔女ガエルになっちまうからな。「魔法が使えたら何がしたい?」とふぁみから質問されたどれみは「好きな男の子に告白する勇気がほしい」と答えた。

その日はちょうど雛祭り。
夕方、どれみの家に招待されたふぁみは、春風家の伝統行事を目の当たりにします。
ママンが娘たちの頭頂部を撫でながら「お雛様にお願いします。この1年、どれみとぽっぷが元気で幸せに過ごせますように…」とお祈りしたのである。
その光景を目の当たりにしたふぁみが、なぜか「私と同じだ…」と意味深発言をして涙ぐんでいると、「ふぁみちゃんの家でも同じことするんだ?」と驚いたどれみが、ふぁみの頭頂部を撫でながら「お雛様にお願いします。この1年、ふぁみちゃんが元気で幸せに過ごせますように…」と春風流儀式をかました。
どれみの手の感触に懐かしさを覚えるふぁみ。
その夜。ふぁみが帰ったあと、どれみはMAHO堂で行われるおんぷ生誕祭に繰り出します。こっそり後を尾けていたふぁみは、魔法でパーティ会場を出すどれみを見てハッとする。

ふぁみ「知ってたんだ…。あたしね、お婆ちゃんに『魔女は本当にいるんだよ』って教えてあげたくて、ここまで来たの」

ワッツ!? あるいはホワイ。
何がどうなってルンダリンダ、と人が思っていると、ふぁみは更に独り言を続ける。


「好きな男の子に告白する勇気、か…。
大丈夫! ちゃんと告白できるよ。私が産まれてここにいるのがその証拠だもん。
だから安心して…どれみお婆ちゃん!

そう呟いたあと、「ピーリカピリララ ポポリナペーペルト…。あたしを元の時代に戻して!」と呪文を唱えてピョインと消えました。

か~~~~っ。
そう来たか~~。
つまり、ふぁみは未来からやってきたどれみの孫。しかも魔女見習い。
どれみがふぁみのことを「普通の人間」と勘違いしていたように、ふぁみも未来のどれみ婆ちゃんを「魔法を信じてる一般人」と思っていたから、魔法が存在することを教えるために未来から会いにきた…ってことけ?

放送順からいえばこのエピソードが本当の最終回だけど、物語の時系列順ではこのあとに第4期が始まって、その最終回で中学に上がったどれみが好きな先輩にようやく告白できた…というシーンで締め括られるので感慨もひとしお、ってやつだ。
結局どれみは、どんな人と結ばれて、どんな娘を授かったのでしょう?

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は~~~~~~~~い。
以上が私の『おジャ魔女どれみベストエピソード10選』でしたねぇ。
どれみファンの間では、東映時代の細田守が手掛けた4期40話「どれみと魔女をやめた魔女」がブッチギリで1位なんだろうけど、私の10選はこうなったさ。
それはそうと、スマホからの読者はさぞかし読みにくかっただろうね。一応、改行多めにしたつもりではあるのだけど。ご苦労さん。

最後に、『おジャ魔女どれみ』をリスペクトして描いたスペシャルイラストを本邦初公開します!
どれみ達のエネルギッシュで躍動感あふれる、かわいいイラストを描きました!!!

 

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