シネマ一刀両断

面白い映画は手放しに褒めちぎり、くだらない映画はメタメタにけなす! 歯に衣着せぬハートフル本音映画評!

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

出来はまずいが活きはいい。身も心もハーレイに振り回されるわー。

f:id:hukadume7272:20200630031245j:plain

2020年。キャシー・ヤン監督。マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ユアン・マクレガー。

 

悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、すべての束縛から解放されて覚醒したハーレイ・クイン。モラルのない天真爛漫な暴れっぷりで街中の悪党たちの恨みを買う彼女は、謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラをめぐって、残忍でサイコな敵ブラックマスクと対立。その容赦のない戦いに向け、ハーレイはクセ者だらけの新たな最凶チームを結成する。(映画.comより)

 

おはようねー。

過日、某ファミレスチェーン店に行ったら出てきた料理がすこぶる不味くて「この次は許さん」と捨て台詞を吐き、ちょうど昨日、同じチェーンの別の店舗に行ったらMac開いて作業してます風の大学生ばっかりだったので「もう二度と来ない」と心に誓いました。

「いや、2つめの店舗に関しては何も悪くないじゃん」と思うでしょ? 思うでしょ?

思わないんだなー、オレは! オレなんかは!

なぜなら、料理が運ばれて来てもそれを食べるためのナイフとフォークがないんだよ。

ほら、普通あるじゃん、ナイフとフォークが入った長方形の箱が。食器箱が。それがないんだよ。これは「手で食え」という厨房からのメッセージなのか?

いや、しかし待て。ややもするとコロナ禍ゆえに全テーブルから食器箱を一時撤去していてセルフで取りに行く形式なのかなと思い、店員さんの元までつるつる歩いてって「ナイフとフォークを僕にください」と小学生みたいにマヌケな声で発話。しかるのち、ようようナイフ・フォーク各種を手にしたのだが、なんとその店員さん、別の客には料理と一緒に食器箱を渡しているではないか。

僕にだけ食器箱くれないの、ずるい!

これはハッキリと抗議したい。これは食器箱ネグレクト、うんにゃ、食器箱虐待である。これだけは決着をつけずにいられようか。いられない。最高裁まで戦いますか? 僕は全然いいですよ。やってやるよ。

裁判長 「なんでふかづめ君に食器箱をあげなかったんですか」

店員さん「忘れてました」

ふかづめ「異議あり! ファミレスの店員さんなのに食器箱を忘れるなんてこと、あり得ますか!?」

店員さん「すみません、忙しい時だとたまに忘れてしまいます」

ふかづめ「ああ、忘れる時もあるんだ…」

裁判長 「店員さんも人の子ですからね。というわけでこの裁判、ふかづめの負け。懲役6年を言い渡します」

ふかづめ「やたら重い」

店員さん「勝ててよかった。明日シフト入ってたから尚更よかった」

 

そんなわけで本日は入所初日。獄中から更新する『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』です。

f:id:hukadume7272:20200630031258j:plain

 

◆ハーレイ・クインという発明◆

かつてmixiで発表した「2016年ひとりアカデミー賞」の主演女優賞にハーレイ・クイン(マーゴット・ロビーではなく)を選びはしたものの、『スーサイド・スクワッド』(16年)は思い出すだに劣悪な出来だった。映画の内容がキービジュアルに負けていて、いわば予告編を見てたときが一番楽しかったという蓋開けてガッカリ映画の急先鋒。ハーレイ・クインというキャラクターを発明したことを唯一の功績として、ポンコツ映画工場DCEUの最終処分場でスクラップにされた悲しき愚作だったといえる。

そんな『スーサイド・スクワッド』の公開前からスピンオフの製作が発表されていたので、当時わたしはmixiでドロドロに酷評した『スーサイド・スクワッド』評の末文でスピンオフの製作決定に喜びながらも「警戒すべきは誰が監督を務めるかだ」とニューヨークポストの記者みたいな口ぶりで不安を吐露した。

f:id:hukadume7272:20200715053507j:plain
「ひとりアカデミー賞」で主演女優賞に輝かれたハーレイ・クインさん。

 

さあ、このたび公開された『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

監督はこれが長編デビュー作となるキャシー・ヤン。元々はウォール・ ストリート・ジャーナルに勤めていたが「私が握るべきはペンじゃなくメガホンよ」とばかりにペンを叩き折って映画界に転身した中国系アメリカ人女性らしい(経歴かっこいいな)。

ハーレイ・クイン役はもちろんマーゴット・ロビーが演じるほか、最終的にハーレイと手を組むことになる女優陣が『デス・プルーフ in グラインドハウス』(07年)メアリー・エリザベス・ウィンステッド『マイ・ビューティフル・ジョー』(00年)ジャーニー・スモレット=ベル『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91年)ロージー・ペレスなど、まぁ…名前だけ言われてもいまいちピンと来ないビミョーなメンツ。

彼女たちが高価なダイヤをめぐる巨大犯罪に巻き込まれるうちに対立と結託を繰り返し、ダイヤを持つ少女エラ・ジェイ・バスコを守りながら巨悪に立ち向かう。ちなみにエラは中国系の子役。さらに主要キャストのジャーニー・スモレットはアフリカ系で、ロージー・ペレスはプエルトリコ系だ。そして女性蔑視の最低な悪党を演じるのが萌え系男子、ユアン・マクレガー

早い話が、先日扱った『チャーリーズ・エンジェル』(19年)と寸分違わぬガールズ・エンパワーメント・アッセンブルなのだ。

もうポリッポリのコレもんや。

開幕早々、『スーサイド・スクワッド』でジョーカーと別れたハーレイが「失恋の痛手をバネに“自立した女”を目指す!」とか言い始めた時点で「ハーレイ、お前もか」って。

ただしフェミ・ポリコレ映画としては割とよくまとまっていて、まずメッセージ性に無理がない。作り手の“言いたいこと”が程よくドラマタイズされてる(作劇に落とし込まれてる)し、映画が「人種や性差がポリッポリのコレもんでよォーッ!」といった押しつけがましい演説ショーに傾く寸前でハーレイ・クインという自由奔放なキャラがすべてを引っ掻き回してくれるうえに、最終的には説話的妥当性をもってガールズ・エンパワーメントが打ち出されるのでごく自然な見栄えにおさまっている(ポリコレに限らず―広義の―政治映画って「映画」より先に「作り手の意思や言葉」が来ちゃうのよね。映画おいてけぼり。ゆえにタダのプロパガンダ映像になっちゃう)

改めて彼女のキャラクター造形がいかに優れているかが特出した“キャラ映画”として見事に屹立してもいたわ。

f:id:hukadume7272:20200630031641j:plain今回のハーレイはガールズチームを組むよ。

 

◆YouTuberハーレイ◆

映画は、失恋したハーレイがビィビィ泣きながらジョーカーとの思い出が残る化学工場を木っ端微塵にするシーンに始まり、色とりどりの煙焔がたちのぼる満艦飾のアシッド・ショットが鮮烈な印象を与える。

先述の通りフェミ意識がすこぶる高いのでハーレイ・クイン本来の“エロかっこよさ”が抹殺されている上、キャスト選定に見られる多様性バンザイ感もすさまじく、もともとアンチヒーローだったハーレイ・クインが“政治的に正しいヒーロー”と化していることの本末転倒イムズには「もはやアメコミ映画という名のポリコレ映画なのね」の感は否めないものの、とはいえこのキャラクターの一点突破力は侮れない。

ポップでキッチュなキャラクター造形と、華やかさと毒々しさを併せ持つカートゥーン的なチャームは至って健在。アナーキーな女道化師でありながら、失恋の痛手を映画鑑賞で癒し、ペットショップでハイエナを購入、クラブで飲みすぎて人の鞄にリバースしたり、好物のエッグサンドを地面に落として泣くなど、“人間ハーレイ・クイン”の新たな一面や“生活者ハーレイ・クイン”の日常がYouTubeばりの軽快さで活き活きと描き出されていく。

まさにYouTuberハーレイよろしく「彼氏と別れてムシャクシャしたからハイエナ飼ってみた」とか「神回、サンドぶちまけて号泣!」みたいな短い動画を一気見している気分に浸れてしまうのだ(それはそれでどうだろ!)。

いっそモーニングルーティンも入れればよかったのに。

f:id:hukadume7272:20200630032709j:plain

好物のエッグサンドを作ってもらったハーレイ(食べたそうにしている)。

 

f:id:hukadume7272:20200630032642j:plain

すぐぶちまける。

 

f:id:hukadume7272:20200630032730j:plain

で、泣く。 

 

物語はハーレイのボイスオーバーと共に進行していくが、最初に「好きなとこから話すね!」と断っているように各シーンの時系列がデタラメに配置されている…というのが本作の特徴。

シーンの途中で「あ、そうだ。事の発端を説明しなきゃね!」とか言ってフィルムを逆再生で巻き戻したり、「そいでこのシーンに繋がるってわけ!」と言ってさっき見た場面をまた見せられたり…といった具合だ。

したがって前半の1時間は、前後の脈絡もわからないまま色んなシーンが行ったり来たりするので、まるで話下手な女子からぐっちゃぐちゃのトークを聞かされたときみたいな「それ先に言うといてくれんと!」とか「またそこに話戻るの…?」といったもどかしさが満載。身も心もハーレイに振り回されるわー。

そう、まさしくこれはハーレイの気まぐれな性格をそのまま作劇化したもの。観客に向かって語りかけるという共通点からも『デッドプール』(16年)を意識した説話構造になってるわけだが、悲しいかな、ただ単に分かりづらくてテンポもダレまくりなので観ていて相当ツラい。

まあ、典型的なガイ・リッチー・シンドロームである。

 

ガイ・リッチー・シンドローム…別名・時系列バラしたい病(中二病の一種)。

タランティーノに憧れたX世代の監督に見られる症状。やみくもに時系列をバラすことで最初のうちは何をやってるのか分からないが徐々に物語の全貌が見えてきて最終的にパズルのピースがカチッとハマるみたいなアハ体験的作劇を好むが、大抵の場合べつに「アハッ」とはならない。

ガイ・リッチーの『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(98年)『スナッチ』(00年)がその筆頭に当たり、せっかく映画鑑賞に付き合ってくれた彼女相手にイキがって「あそこの伏線気付いた?」とか「ガイ・リッチー監督はちょっと難しいから『シャーロック・ホームズ』(09年)から入るといいよ^^」などとご高説を垂れてのける雰囲気イケメンの自称映画マニア(の割には80年代以前の映画は観ない)が好むスタイリッシュな映画として支持されている。

 

まあ、“映画の構造自体がハーレイの性格をトレースしてる”という着眼点はおもしろいが、物の見事に逆効果、藪からヘビの贅肉話法がちょっとイライラしちゃうほど鈍重で。

あと、ボイスオーバーが必ずしも真実を語っているとは限らない(ハーレイはデタラメな性格だから!)…という絶好の仕掛けもほぼ活用されてなかったね。

なんというか、つくづく「DCって自爆体質だな」…と思う事しきりである。「それはしない方がいいんじゃない…?」という最悪の選択だけをキッチリすることにかけては一日の長があるよ。

f:id:hukadume7272:20200630032955j:plain

 

次に、アクション映画なのでアクションシーンについて言及していくのだけど、まあ典型的なザック・スナイダー・シンドロームだよ。

 

ザック・スナイダー・シンドローム…別名・クイック&スローしたい病(中二病の一種)。

技斗の流れの中でクイックモーションとスローモーションを局所的に使い分けることでダイナミックな戦闘シーンを撮ろうとする症状。この演出を使うことでビデオゲームのムービーシーンを見ているような効果が得られる。

ザック・スナイダーの『300 〈スリーハンドレッド〉』(07年)『ジャスティス・リーグ』(17年)がその筆頭に当たり、『ワイルド・スピード』の新作が公開されるたびにヘンなとこにピアスあけた彼女を連れて劇場に出没し、男が前席をガンガン蹴れば、女は上映中にスマホをスイスイするような自称「うちらアクション映画めっちゃ見てるし!」層が好むエモい演出として支持されている(夏になるとヘンなEDMを爆音で流しながら海に行きがち)。

 

全体的なアクション・メイキングは『ジョン・ウィック』(14年)『アトミック・ブロンド』(17年)を彷彿させる、近ごろ流行りのあの感じで。理系アクションというのかピタゴラスイッチ系というのか。

バット、ハンマー、カラースモーク弾を使ったハーレイの技斗がちょっぴりジャッキーっぽくて大いに楽しく、あの思い出すだに忌々しい『チャーリーズ・エンジェル』みたいにカットをブツブツ割らずに一連の動態をしっかり見せてくれるあたりも好印象だ。

ただやっぱり動きがもっさいねえ…。

キレもスピードも迫力もなく、ただ振付け通りに動いてるという感じなので、いかにハーレイたちが敵を大勢倒してもそこに説得力がない。やられ役の人たちも“やられてあげてる感”が満載で、どうも茶番劇の臭いが取れない。で、それをごまかす為にスローモーションに依存するという。

孤高の暗殺者を演じたM・E・ウィンステッドのバネのある身体性と、ハーレイのローラースケート活劇がアクションパートの数少ない見所でした。とりわけ白眉なのは、ローラースケートを装着したハーレイをバイクで引っ張るM・E・ウィンステッドが急ブレーキをかけて慣性の法則でハーレイを前方に飛ばすシーンだ。もっとも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85年)のスケボーをローラースケートに置き換えただけなのだが、『BTTF』から35年経った特殊効果の進歩と「しょせん背景合成でしょ」とは言わせないスリリングな一幕として活劇化された本作屈指の脳汁ポイントである。

敵の末路を脇目に、乾いた声で「HAHAHA」と笑うハーレイのチャームも見逃さずにおきたい!

f:id:hukadume7272:20200630033100j:plainカラースモーク弾で警察署を襲撃するハーレイ。

 

DCEU番付では4番目におもしろい

最後の章はキャラクターについて。ハーレイに関してはすでに語ったので、まずは敵役のユアンから。

本作でユアンが演じたのは顔の皮を剥ぐことが好きな「ブラックマスク」というサディスティック猟奇野郎なのだが戦闘力がモブ以下という非劇の凡人仕様。クライマックスでは「遂にこのマスクを被る時がきたっ」とかいって自宅のクローゼットからいそいそとマスクを取り出してこれ見よがしに被るもハーレイ達からめちゃめちゃにシバかれて泣きそうになる…という何とも不甲斐ないボスキャラで。

しかも肝心のマスクが鬼ダサい。

しょぼい銀行強盗が間に合わせで被るヤツやん、みたいな何の工夫もない髑髏チックなデザインで、しかも首から下はそれまで着ていた紅色のスーツ姿なのでコーディネートとしてもアウトっていうか、「もうちょっと見た目考えたら?」と思わず苦言を呈してしまうわ。そんなことではタイガーマスクにはなれないと思う。これだったらマスクなど被らず素顔のままで「ブラックマスク」と言い切った方が遥かにマシだ。

あまつさえ本作のユアンは、アイラインなんか引いちゃって華美なスーツに身を包む…というグラム風の出で立ちなので、全マクレガリストにとっては『ベルベット・ゴールドマイン』(98年)のメイクアップ・ユアンきたああああと興奮必至なのである。それだけにしょうもないマスクなど被ってほしくなかった。

マクレガリスト…ユアン・マクレガーを愛するあまり思わず何かがまくれ上がっちゃう人々の総称。

f:id:hukadume7272:20200630033721j:plain

ユアン、そのマスクは被らんとき! ほんまに!

ダサくなるからほんまに被らんとき!

 

f:id:hukadume7272:20200630033728j:plain

せっかく忠告したのにすぐ被ったああああああ。

 

そんなユアンが経営しているナイトクラブで歌手をしているのがジャーニー・スモレット。

ユアンの悪事を見かねてハーレイと結託するキャラクターで、敵数十人を同時に倒す切り札の持ち主だ。その切り札というのがハンバーグ師匠ばりに大声を出して敵の耳をつんざくというもの。

「忘れちまったかい、私だよ私だよ。スモレットだよ――ッ!」って叫んだら全員鼓膜やぶれて死んじゃうっていう馬鹿馬鹿しさが好い。

※最近筆者はハンバーグ師匠にハマってます。ジュ~~。

f:id:hukadume7272:20200630042108j:plain絶叫芸の申し子、スモレット師匠。

 

ロージー・ペレスはハーレイを追うゴッサム市警のおばさん刑事。映画オリジナルキャラクターなのだろうか。

レズビアンという設定はLGBTを無理くりねじ込んでいるようでしっくり来なかったが、55歳の身体に鞭打ってハーレイと股間をぼかぼか蹴り合うハードアクションは喝采もの。

上司にクビを言い渡されたロージーが銃とバッヂを机に叩きつけたところで「刑事ドラマって辞職してからが本番なのよねぇ」と入るハーレイのメタ・ボイスオーバーが憎たらしかった。

f:id:hukadume7272:20200630042050j:plain銭形警部的なポジションです。

 

ユアンの部下からダイヤを盗んだために闇組織から命を狙われた万引き少女、エラ・ジェイ・バスコは「アジア人のゴリ押しがすごい」とか「スクリーンに映えない顔」とレビューサイトでは散々な言われようで少し気の毒になってくるのだが、彼女が演じたカサンドラ・カインというキャラクターは元々アジア人という設定なので決してポリコレ配役ではないことだけ強調しておく。

本作では手癖の悪い役立たずだが、コミック版では3代目バットガールを襲名します。

f:id:hukadume7272:20200630042017j:plain追々バットガールになる子。

 

そしてハーレイに次いで人気が出そうなのがクロスボウ使いの孤高の暗殺者、M・E・ウィンステッド!

ハーレイたちの女子ノリについていけない人見知り、しかも中二病。世間では「クロスボウ・キラー」というダサい異名で知られているが、本人は「ハントレス」というカッコイイ異名を浸透させたがっている(誰もハントレスと呼んでくれないことに苦悩している)

ユアンが牛耳っている地元マフィアに一族を根絶やしにされた彼女は、復讐のために独りでマフィアを壊滅させるほどの戦闘力の持ち主(はっきり言ってハーレイたちが要らないぐらいのレヴェル)だが、毎晩鏡の前で「我が名はハントレス!」と決め台詞の練習をしていて「イタいな」って思った。でもそこがいい。

f:id:hukadume7272:20200630041917j:plain
鏡に向かって練習中(私生活ではユアンと交際中)。

 

かようにキャラクター劇としては割と楽しめるし、何より出来はまずいが活きはいいので、総合的な完成度は『スーサイド・スクワッド』をほんのり上回るだろう。DCEU番付では4番目におもしろい作品だと思う(DCEU番付自体がポンコツ番付という事情はこの際鑑みない)

悪評の3割ほどを占めるマーゴット・ロビーへの「老けた」、「ファッションださい」、「髪型かわいくない」という世間のブー垂れに対してはそんなことないの一本鎗で封殺していく。それは気のせいだ。今回のハーレイもすごくいい。今年の「ひとりアカデミー賞」も狙えるで!

 

最後にひとつだけケチをつけさせてもらうなら、世界観としては『バットマン』の地続きなので物語の舞台はゴッサムシティなのだが…誰がどう見てもロサンゼルスにしか見えない。リアルLAの街中をハデな格好で走り回るハーレイが思いきり浮いていて、キャラと世界観の乖離がすごかった。

これは、明らかにシカゴでロケしてるのに頑なにゴッサムシティと言い張った『ダークナイト』システムと同じ手口だ。

まあ、『ダークナイト』(08年)みたいにバットマンが香港に出張するみたいなシーンがないだけマシなのだけど。あのシーンには驚いたよ。「ゴッサムシティという架空の都市が舞台なのに香港(実在の都市)が存在するの? じゃあゴッサムシティってどこにあるの?」って。

f:id:hukadume7272:20200630041857j:plain当ブログはハーレイ・クインのみをピンポイントで応援しています(DCEUは応援していない)。

 

(C)2019 WBEI and c&TM DC Comics