直腸陥没! 脊椎ズル抜き! いま掻き鳴らす終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル! 溢れだす分泌液は汗か涙か? 北欧メタル最前線から緊急独占生レビューSP!
2018年。ユッカ・ヴィドゥグレン、ユーソ・ラーティオ監督。ヨハンネス・ホロパイネン、ヴィッレ・ティーホネン、アンティ・ヘイッキネン
フィンランド北部の村で暮らすトゥロがボーカルを務める結成12年のヘヴィメタルバンドは、コピーバンドの域から脱け出せずにいた。そんな状況を打破しようとオリジナル曲を完成させた彼らは、ノルウェーで開催される巨大フェスの主催者と知り合う。ところが地元のライブハウスでトゥロが嘔吐する失態をさらしてバンドは解散し、さらにドラマーが事故死してしまう。どうしても諦めきれないトゥロはバンドを再結成したのち、ドラマーの棺桶を車に載せ、新たなドラマーを誘拐してフェスに向かう。(Yahoo!映画より)
はぁい、おはようございますねえ~。
あぁ、だる。前書きがだるすぎる。映画を観ても評を書く気が起きない。キーボードを叩くことがすでに厭だし、叩いても誤字をする。訂正するのもいちいちしんどい。なんかお腹も気持ち悪いし。
ここはひとつ、 夏バテならぬ筆バテという概念を提唱させて頂戴よ。
文字書いてるだけで頭がくらくらしてくるわ。書きたいことは頭の中にあるけど、それを具現化するためにキーボードを叩くという作業が億劫なんだ。一文字ずつチマチマと…。小癪な!
で、たまに読み返したらおもっくそ誤字ってるし。あの時ほどガッカリすることはないよ。せっかく名言ぽいこと書いたのにむちゃむちゃ誤字ってて「台無しやんけ」みたいな。
そんなわけで本日は、誤字がないことを祈りながらの『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』です。
◆後悔するならクソを漏らせ!フィンランドの片田舎から蘇りし終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタルの豪火爆演ショー!◆
1980年代に台頭した北欧メタルも今やすっかり世界的人気を誇り、メタル文化の一翼を担っている。
私の好きな北欧メタルバンドはプリティ・メイズやロイヤル・ハントなどデンマーク出身のバンドに偏っているが、北欧諸国の中でも世界的バンドを多数輩出しメタル最強国と言われているのがフィンランドだ。
そんなわけで、フィンランド出身のメタルバンドを幾つか見ていくぞー!
チルドレン・オブ・ボドム
死神代行のメロディックデスメタル・バンド!
腱板断裂ギターソロ、腹直筋爆砕デスボイス、脊椎ズル抜き電撃リフで聴く者の四肢を粉々に吹き飛ばす爆裂兵器! その音に魅了されるあまり進んで爆裂する者が後を絶たないという!
地獄の底なしメタル湖では巨人や悪霊たちのフェイバリット・ソングとして親しまれてることはあまりに有名!(しかも彼らは爆裂しない)
ローディ
地獄の底から蘇ったヘヴィメタル・バンド!
大地を砕く鋼鉄のリフと、熱風のようにうねり狂う旋律でエデンの園を焼き尽くす! 好物は妖精の生首だが、虫の居所が悪いと味方のグレムリンすら手掴みで食べちゃうことはあまりに有名!
人間界では殺戮の魔人軍団として人々に恐れられているが実際に殺戮したことはない!
人間ごときに素顔は見せないという地獄の掟を守っており、真夏のプールサイドで直射日光を浴びながらインタビューに応じた際は日射病で倒れそうになりながらも太陽との戦いに勝利している。
ナイトウィッシュ
天空を切り裂くシンフォニックメタル・バンド!
壮麗なオペラと耽美のゴシックが織り成す演奏魔術で聴く者を月夜の饗宴へといざなう。その幻想的な音は邪悪な魂をサーチし、給仕の小人にまぎれて食べ物を狙うゴブリンやブギーマンを聖なる光で消滅させることはいかにも有名!
彼らの饗宴にはハーメルンの笛吹き男すらも潜入できず、参加資格を持つのはエルフやニンフなど何となく綺麗なイメージを持つ連中だけである!
チュリサス
荒ぶる大海を突き進むヴァイキングメタル・バンド!
返り血に染まる不屈のウォーリアーであり、長き航海の果てにヴァルハラを目指すことを最終目標に日々頑張りを見せていることはあまりに有名!
チェロ、バイオリン、アコーディオンなどを擁した勇壮な熱演は稲妻を呼び、絶海を統べしリヴァイアサンすら一撃でなぎ倒すという! (陸路も使う)
コルピクラーニ
木こりも黙る酒飲みフォーク・メタル!
森と共に生きる彼らは、妖精やオークらと夜通し酒を飲み交わすもののけ漢たちだ!
彼らの楽曲には珍妙な邦題が多いことはあまりに有名で、「慌てんぼうのポルカ」、「仏滅」、「大自然って気持ちいい」、「森の中でハッスルハッスル」、「いい旅、鳥気分」、「燃えろ!キャンプファイヤー」、「森の木陰でクールビズ」、「酒場で格闘ドンジャラホイ」など、その独特のネーミングセンスと男臭いサウンドでファンを増やし続けている。
彼らの酒盛りに参加した者はビール飲み放題がつくという!
こせいがすごい。
さすがフィンランドだ。ムーミンとサンタクロースを輩出しただけのことはある。このファンタシズム。いかにもメルヘン。
そこで本作。『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』もフィンランドの個性派メタルバンドを扱ってんだぞ!
当ブログでも全力でバカさをお伝えした『ザ・ダート: モトリー・クルー 自伝』(19年)や、架空のロックバンドに密着したフェイク・ドキュメンタリー『スパイナル・タップ』(84年)にも引けを取らない筋金入りのバカ音楽映画である。内容を説明しよう。
フィンランド北部の小さな村でトナカイと共存している4人のメタル青年たちはオリジナル曲がないまま10年近くもコピーバンドを続けており、町を歩けば不良たちに「髪切れホモ」と侮辱され、自転車を漕いでるだけでパトカーに止められ「髪切って社会に貢献しろホモ」と叱られるなどして辛酸をなめていた。
バンド名はインペイルド・レクタム(直腸陥没)。
ジャンルはデスメタルだが、本人たちが頑なに言い張っているのは“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”だ。
以下がメンバー。
ヨハンネス・ホロパイネン
デスヴォイスが売りのボーカリスト。花屋の女の子に恋をしているが小心者なので話しかける勇気が持てずにいる。後日、真夜中に動物園に潜り込みクズリを倒して小心者を克服した。普段は介護施設で働いている。
サムリ・ヤスキーオ
独創性のないギタリスト。オリジナルのリフを作ろうとしても無意識に既成曲を弾いてしまう。普段は実家のトナカイ屠殺場で働いており、トナカイを粉砕する腕にかけては他の追随をぜんぜん許さない。
マックス・オヴァスカ
寡黙で無感情なベーシスト。普段は図書館に勤めており、テイラー・スウィフトが好きな女性客にデスメタルのCDを貸し付けることを得意としている。後にフェイスペイントをしてイメージチェンジを図った。
アンティ・ヘイッキネン
よく失神するドラマー。ハンバーガーを食べながらプレイするため、事あるごとに喉に詰まらせ仮死状態に陥る。また、スティックの先端を燃やして演奏していたところ全身に飛び火して焼死しかけた経験を持つ。普段は自宅でニートをしている。
そんな彼らがトナカイを粉砕機にかけてるときに強靭なリフを思いつき、念願のオリジナル曲「溢れだす分泌物」を制作。
たまたま村を訪れたフェス開催者にデモテープを押しつけ、ノルウェーで開催される巨大音楽フェスへの参加を熱望したところ「テープ次第だ」と言われたが、早とちりしたヨハンネスが「フェスに出ることになった」と吹聴したことで思わぬ騒動が巻き起こる!
◆爆進あるのみ! 死あるのみ! オービスが激写した地獄のメモリアルフォトが奈落の墓場からヤツらを呼び覚ます!◆
ノルウェーの大型フェスに参加できると勘違いしたインペイルド・レクタムは「溢れだす分泌物」を引っ提げてノルウェーを目指すが、その前にバンドの宣材写真とノルウェーに行くための車を調達せねばならない。
幸いにも知り合いの歌手からバンを貸してもらえることになったが、このバンはかつて動物3頭と人間1人をひき殺し、沼に埋められ、その後スウェーデンで銀行強盗に使用され、さらにサーカス団のピエロが助手席で自殺したという曰く付きの死のバン――通称“デス・バン”として長らく封印されていたが、ヨハンネスたちはバンドの世界観と合致しているという理由で逆に大喜びする。
次は宣材写真を都合せねばならないが、こんなちっぽけな村に写真スタジオなどない。すると頭の切れるマックスが妙案を思いつき、デス・バンを使えば宣材写真が手に入ると言ってメンバーを公道に集めた。
オービスで撮影するのだ。
スピード違反を感知して自動撮影される取締装置・オービスをまるでプリクラのように活用するという空前絶後の発想。まず3人がオービスに向かってポーズを決め、デス・バンに乗り込んだアンティが「ひゃああああ!」と叫びながら猛スピードでオービスの前を横切ることで自動的に撮影される…というやり方である。国家権力への挑戦。
だが、この撮影方法には誰もがうすうす感じていた根本的な疑問があり、ついにヨハンネスがその疑問をはっきり口にした。
ヨハンネス「どうやって写真を入手する?」
マックス 「警察署でもらう」
貰えるわけねえだろ。
このようにして彼らが撮影した宣材写真はマヌケを写した記録写真として警察署に保管されてしまった。
オービスを使った宣材写真の撮影(その手があったか)。
警察署に行っても写真を貰えないと知り、さっそく行き詰まりを見せたインペイルド・レクタムに更なる追い討ちが掛かる。彼らがフェスに出ると聞かされた村人たちは掌を返したように彼らを祝福して初ライブを企画したが、それが大失敗に終わったのだ。ヨハンネスが緊張のあまり嘔吐し、アンティは火のついたドラムスティックが衣装に飛び火して火だるまになってしまう。
そのうえ、フェス主催者から出場拒否を言い渡されたことでヨハンネスの嘘が発覚し、村中から大ブーイングを受けた。おまけにヨハンネスは勤務先の介護施設に隔離されていた精神異常者から殴りつけられた。
だが、この程度のことでヘコたれる彼らではない。ヨハンネスが自己実現のために夜の動物園に不法侵入してクズリと死闘を繰り広げているあいだ、アンティは警察署に潜り込んで宣材写真を入手したのだ!
もはやメタルバンドというよりただのド犯罪集団に見えてこないでもないが、まあ全てはフェス参加のため。これも音楽活動の一環である。
しかし悲劇は起きた。宣材写真の入手後、デス・バンで家路につこうとしたアンティが道に飛び出したトナカイを避けようとして交通事故を起こし死亡してしまうのだ!
アンティィィィィィィィイイ!
彼は誰よりもメタルに燃えていた奴だった。初ライブでは物理的にも燃えていた奴だった。バンドのジャンル名に「トナカイ粉砕」を掲げながらも、自分の命と引き換えにトナカイを守るような、そんな優しい奴だった…。
アンティの葬儀では、マックスが弔事代わりにDIOの詞を引用するという奇行が目立った。
メンバーの死によりインペイルド・レクタムは解散の危機に直面したが、アンティの遺品を受け取ったことで闘志が湧いたヨハンネスたちは再び立ち上がる。その遺品こそが宣材写真だ。アンティが命懸けで奪取した魂のメモリアルフォト…。
ちなみに写真の仕上がりがこちら。
やたらバッチリ。
だが、抜けたドラマーはどのように補填するのか?
ヨハンネスが職場で知り合った精神異常者である。
この男は目にしたものすべてを殴りつけるような精神異常だがメタルを聴けば大人しくなるという特異体質の持ち主で、ヨハンネスらの「溢れだす分泌物」をいたく気に入っており隔離病棟でドラムの練習に明け暮れていた…というむちゃくちゃ都合のいい伏線が敷かれていたのである。
そんなわけで、介護施設から精神異常を拉致してきてドラマーに就任させた一同は、アンティの棺桶を新車のプッシー号に乗せ、呼ばれてもいないフェスに参加すべくノルウェーを目指す!
右から順に、ヨハンネス(Vo)、マックス(Ba)、精神異常(Dr)、サムリ(Gt)。
このあとの展開はムチャ&クチャである。
マックスの遺体を盗み出したことでインペイルド・レクタムは指名手配バンドとなるが、そんなことも意に介さずにプッシー号でのろのろ大陸横断していたところへ国境警備隊のデルタ部隊が立ちはだかる。
だがデルタ部隊はイスラム系の人たちが楽しそうに旅をしているトラックをプッシー号と勘違いしてロケットランチャーで爆砕した。
誤射に気付いてヨハンネスらを断崖絶壁に追い詰めたが、偶然アンティの棺桶が海に落ちたことで「アンティに続けー!」と叫びながら全員で海に飛び込みデルタ部隊を見事振り切る。
なお、精神異常は患者衣を着たままなので、後ろを向いたときにぷりっとしたお尻が露わになっていた。
海に飛び込むインペイルド・レクタムの面々。
彼らが流れ着いたのは裸の男が磔刑に処されている孤島だった。
ここはノルウェー人たちがヴァイキングごっこに興じている遊び場で、そいつらと仲良くなって船でフェス会場まで送ってもらい、一度は断られた主催者にメタル魂を認められたことで晴れて飛び入り参加を果たすのだった。
そして「溢れだす分泌物」が溢れだす!
唯一無二の“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”が火を噴き、聴く者の直腸はことごとく陥没した。
ステージの端に立てかけた棺桶が演奏中にグラグラと動いたが、それはアンティの魂が呼応したのか、あるいはただの震動か…。ついに倒れた棺桶は客席にダイブし、モッシュの波に運ばれる!
会場は興奮のるつぼと化したが、曲が終わったあとヨハンネスらはバッチリ逮捕されました。
おわり。
なんだこの映画。
「溢れだす分泌液」で会場を大いに沸かせたインペイルド・レクタムの面々。
◆きみはメディアが作るイメージに踊らされてやしないか! メタルとは痛みと悲しみをバネにして生まれた挫けぬ者たちの音楽! 鋼の精神と燃ゆる魂でお送りする汗と涙の最終回拡大スペシャル!◆
『ヘヴィ・トリップ』はメタル愛に溢れた素敵なバカ映画だった。
メタルバンドの愛おしいバカっぷりを見つめただけでなく“メタルの悲しみ”にも寄り添っているあたりがアツい。
ヨハンネスたちはただメタルが好きだから髪を伸ばして黒い服を着ているだけなのに、町を歩けばホモと呼ばれ、白い目で見られ、社会不適合者の烙印を押される。
特にメタルが今ほど大衆音楽として浸透していなかった1990年代、若者による凶悪事件が起こるたびにメディアはこぞって「メタルによる悪影響」を報じた。
コロンバイン高校銃乱射事件では犯人2人がマリリン・マンソンのファンだったという理由だけでキリスト教保守派メディアはマンソンを悪魔の手先だと報じたが、後に関連性はないと否定された。先に紹介したローディは宗教団体から悪魔崇拝だと糾弾されたが、彼らの曲には「Devil is a Loser」のように自身が悪魔崇拝者でないことを証明する曲が多数ある。
中でも酷いのは1993年に起きた児童殺害事件「ウェスト・メンフィス3」だろう。
犯人として逮捕された3人のうちの1人、ダミアン・エコールズという青年は悪魔信仰とブラック・メタルに強い関心を示していた。当時のウェスト・メンフィスは悪魔崇拝に対するモラル・パニックが巻き起こっており、こうした悪魔信仰やブラック・メタルの激しい排斥運動が行われていたようだ。よって町中から嫌われたダミアン・エコールズは、無能な警察が数々の誤った現場検証を犯したにも関わらず誤認逮捕され、裁判における多くの虚偽の証言を受けて有罪となった。
だが、のちに冤罪を裏付ける新事実がいくつも浮上し、ジョニー・デップやウィノナ・ライダーといったハリウッドスターほか、メタリカ、ドリーム・シアター、パール・ジャムなどロック業界人たちの支援もあって、獄中の3人は事件から18年後の2011年に釈放されたのである。
私がこの事件で吐き気と憤りを覚えるのは、対面を保つために最初から犯人に仕立て上げやすい若者たちをターゲットにして捜査ミスを隠蔽しようとした警察や、それとグルになって出来レースの裁判を進めた裁判官よりも、世論や報道や信じてモラル・パニックを起こした街の住民どもだ。
「全身黒ずくめで悪魔崇拝なんかしてるから犯人に決まってる」という市民たちのアホすぎる印象論や「凶悪な音楽を聴いてる人間は人殺しだってやりかねない」というアホすぎる偏見。
悪魔の正体は“無自覚”である。
無自覚の偏見。無自覚の悪意。これほど恐ろしいものはない。
今日でも凶悪事件の報道について回るかのようにインモラルな音楽・アニメ・ゲームといったサブカルチャーがしばしば標的にされてるし、それらを規制する法律もあるが、まあ考えてみれば当然の流れかもしれないな。
想像力のない奴らが表現=想像を抑圧するんだからなああああああああ!!
ブッコ、ブッコロ、ブッコするぞっ!
多くのメタルバンドは映画や哲学なんかを愛する思慮深い連中で、無償の愛について歌うこともあればファンタジーから社会問題まで様々なモチーフを歌詞にしている。まあ、バカなバンドも多いがな。だが世間の奴らは(特にメタル後進国のアジアでは)ヘヴィメタルという語の響きだけで凶悪な悪魔軍団というイメージを抱きがちだが、それは“イメージ”だ。
ヘヴィメタルは弱者に寄り添い、差別や偏見と戦いながら強くなったロックンロールなのである!
まあ、メタルバンドが犯罪しまくる映画の評でこんなこと言っても何の説得力もないのだが。
葬式ですらメタルファッションで参列するマックス(このあとDIOの詞をそらんじてみせる)。
また、一口にメタルと言っても硬派なものから軟派なものまで色々あるけども、本作で扱っているのはパンテラ、チルドレン・オブ・ボドム、ナパーム・デスなど、従来のメタルよりも更に激しいハードコアと呼ばれるもの。いわば平均的な日本人が想像するようにデスヴォイスで「ボオオオオ!」って絶叫してるおどろおどろしいイメージそのまんまなのでメタル後進国の我がジャポンではどうしても見る人を選んでしまう作品だ。口惜しいのう。
しかし、本作はいわばデスメタルをギャグとして扱うことで“メタル=怖い”という先入観を多少なりとも払拭した『デトロイト・メタル・シティ』(08年)と同系統のポンコツ映画なので安心されたい。メタルとコメディは相性抜群なんである。
メタルファッションに身を包んだヨハンネスがえっちらおっちらチャリを漕ぐ姿の哀愁は見逃せない!
突然イメチェンを図ったマックス(右)に違和感を隠しきれないメンバー。
(C)Making Movies, Filmcamp, Umed ia, Mutant Koala Pictures 2018