シネマ一刀両断

面白い映画は手放しに褒めちぎり、くだらない映画はメタメタにけなす! 歯に衣着せぬハートフル本音映画評!

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION

ミュウツーは『ポケモン』というコンテンツそのものに対する逆襲者なんじゃ!!

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2019年。湯山邦彦、榊原幹典監督。アニメーション作品。

 

伝説のポケモン・ミュウツーが、自分を生み出した人間に逆襲する。ボイスキャストは松本梨香、大谷育江、林原めぐみらおなじみのメンバーに加え、第1作でミュウツーの声を担当した市村正親が再び参加する。(Yahoo!映画より)

 

ハイ、今日は『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』で我慢してくださいね

どうもおはよう、お前たち。この「定期的にポケモン映画を扱っていく謎のイズム」に迷惑してる読者も多いと思うけど、まあ堪忍しとくんなはれや。

あと、もしこの記事を読んでくれてる人の中に剣盾ユーザーがいたら日照りキュウコンを余にください。お返しにピッピをあげます。ピッピ欲しいでしょ? あの星のカービィのなり損ないみたいな愛くるしい姿。このチャンスにピッピを手に入れよう!

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◆あの実存主義的アニメが帰ってきた◆

そんなわけで今日はポケッツモンスツーですねー。

1998年に公開されたポケモン映画第1作目『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を、監督や声優陣をそのままにフル3DCGで完全リメイクした、文字通りEVOLUTION(進化)の最新作となっているよねー。

なぜ今更こんなセルフリメイクが作られたのかと言うと、すべては「リスタート」のためなんである。

任天堂が誇る『ポケットモンスター』は日本で最もメディアミックス戦略が成功したコンテンツで、つい最近もハリウッドで『名探偵ピカチュウ』(19年)なる怪奇映画まで公開されるほど世界的人気を誇ってやまないと言うよ。

同じくゲームシリーズも全世界を巻き込んで巨大マーケットを形成しており、ゲームをしない層にも訴求したアプリ『ポケモンGo』はポケモノミクスと呼ばれるカオスじみた経済効果を生み出し、多くの人々が廃人Goをした。また、このアプリと互換性のあるNintendo Switchのゲームソフト『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』と『Let's Go! イーブイ』は新規ユーザーをターゲットにした設計で、年々複雑化するゲームシステムを1996年発売の第一世代(赤・緑・青バージョン)の頃に戻している。

要するにポケモンユーザーの分母が爆発的に急増したことで約四半世紀ものポケモン史を一度ゼロに戻すという動きの中に今回のセルフリメイクがあるわけねー。

その延長線上にあるのが、劇場版の前作『キミにきめた!』(17年)『みんなの物語』(18年)で、この2作は初めてポケモンに触れる最近のガキンチョや、ポケモン離れしたかつてのファン(30代)に向けたリブート的な色合いが強かった。そしてついに今回、リメイク版『ミュウツーの逆襲』が作られたことで「新旧ファン総取り作戦」が完結したのであーる。

 

『ミュウツーの逆襲』(98年)は日本のアニメ映画史の片隅にでも記憶されるべき力作なので、ポケモンにビタイチ興味のない人民にも勧められます(ガキンチョがいるご家庭は、ぜひ情操教育のためにも一緒に鑑賞されたい)。興収76億円に達する98年版は、とてもポケモン映画とは思えないハードな展開、むごい描写、何より「私は何者なん」という実存主義的なテーマを孕んだ結構深いハナシなので、ガキンチョ向けと舐めてかかるとしっぺ返しを喰らってしまうんだぞ。

なんといっても、当時の私がガキンチョながらに衝撃を受けたのは「クローン問題」だ。

物語を引っ張るのはアニメ版の主人公サトシでもなければピカチュウでもなく、ミュウツーという遺伝子ポケモンである。ミュウという幻のポケモンの遺伝子から人工的に作られたミュウツーは、自分が何者なのか、なぜこの世に生まれてきたのかを自問し続け、科学で命を作り出す人間のエゴに挑戦する…という孤高の人工ポケモンなのだ。

「ここはどこだ? 私は誰だ? 誰が生めと頼んだ? 誰が造ってくれと願った?

私は私を生んだすべてを恨む。だからこれは攻撃でも宣戦布告でもない。

私を生み出したお前たちへの……逆襲だ。

なっつかしーィ。

心躍るストーリーや爽快感に満ちたバトルシーンは無し。そのダークな世界観とシリアスなテーマは、当時ママンに連れられてウキウキしながら劇場に駆けつけた私に一生癒えぬトラウマを植え付けました。ポケモンのくせに怖ェんだよ!

そんな『ミュウツーの逆襲』がフル3DCGでリメイクされた今回、ついに過去のトラウマと向き合うときが来たというのかー。

f:id:hukadume7272:20200304043518j:plain当時全国の小学生がハナダの洞窟でミュウツーにシバかれすぎてパーティ全滅の憂き目に遭った。
私はと言うと、苦戦の末にようやくミュウツーをゲットした直後、ゲームボーイの電池が切れて決戦前まで飛ばされてしまい、軽く発狂したのちポケモン引退を表明した(翌日撤回)。

 

◆ミュウツーは『ポケットモンスター』というコンテンツそのものに対する逆襲者だ

大筋は96年版とまったく同じ。

「最強のポケモンを作る」という科学者たちの中二病じみた野心によって誕生したミュウツーが実存の危機に苦しみ、自分のオリジナルであるミュウを乗り越えることで存在意義を獲得しようとする。例えるなら2世タレントが親の後塵を拝すまいともがき苦しむ、じつに悲哀に満ちた物語なのである。

要するにミュウツーは長嶋一茂。

人類への逆襲を計画した長嶋一茂としてのミュウツーは、孤島に「長嶋キャッスル」という城を構え、サトシたちをはじめ名だたるポケモントレーナーを長嶋キャッスルに招く。城の壁には「バカ息子」と落書きされていた。

さて、ミュウツーの目的は強豪トレーナーたちの手持ちポケモンから体細胞を採取してコピーポケモンを作り出すことだ。ミュウのコピーである己の強さを証明するためにコピーポケモン軍団を作ってオリジナルを殲滅しようというのだ。

かくして、サトシを中心としたトレーナー達のオリジナルポケモンとミュウツー率いるコピーポケモン軍団が激突する。フル3DCGで。長嶋キャッスルで。江角マキコ抜きで。

f:id:hukadume7272:20200304043457j:plain長嶋キャッスルに足を踏み入れたサトシたち。

 

はっきり言って、もともとポケモンというのは欺瞞に満ちた世界観を持っていて、その欺瞞に目を伏せることで辛うじて成立する虚構のユートピアである。

トレーナーの都合だけで野生のモンスターを乱獲して支配下に置き、戦闘用に育成したり人間社会に組み込んで利用するのだ。すぐれた個体を得るために同種を繁殖させ、劣った個体は切り捨てる。人に捕まったポケモンはモンスターボールという球体状の檻みたいな装置の中で飼われ、バトルになればボールから出されてどちらかが瀕死になるまで戦わされる。

ゲームやアニメでは「人間とポケモンの友情」だとか「共存」といった綺麗事みたいなテーマが全面に打ち出されるが、しょせんはエリート主義なのだ。すぐれた個体だけが人間と友情を結び共存できるというシビアな世界。美談でも何でもない。サトシとピカチュウの絆とてミュウツーに言わせれば「弱いポケモンは人間にすり寄る」だ。わかるか。ポケモンを犬や猫のような愛玩動物に置き換えてみればいい。人とポケモン、一体どっちがモンスターなのやら。

そんな『ポケットモンスター』というコンテンツが含み持つ欺瞞をミュウツーが暴く。

この内部告発にも似た外部(制作側)からの自己批評。それが『ミュウツーの逆襲』のダブルメタ構造…ひいては本作の傑作性なのである。

f:id:hukadume7272:20200304044814j:plainデカルトの実存主義を内包した『ミュウツーの逆襲』98年版。

 

いわば『ブレードランナー』(82年)を死ぬほど分かりやすくしたみたいなストーリーだな。

奇しくも98年版『ミュウツーの逆襲』が公開される前年に、体細胞を使ったクローン羊がイギリスで作られ世界中に衝撃を与えたように、遺伝子工学の功罪を問うことで自我の在り方を深く見つめた内容になっている。本作のミュウツーは物語上の悪役ではあるが、キッズアニメとタカを括った観客に揺さぶりをかけ、正義ぶるサトシたちのエゴを炙り出すジョーカー的な役割を担っているわけ。

さて、強豪トレーナーたちのポケモンを次々とコピーしたミュウツーは同種同士のバトルを申し込む。爽やかイケメントレーナー・ソラオが繰り出したフシギバナにはコピーフシギバナをぶつけ、外ハネ美女トレーナー・スイートの相棒であるカメックスにはコピーカメックスで迎え撃ち、サトシのリザードンにはコピーリザードンをけしかけて全勝をおさめる。

うひょー、恐るべしコピー軍団。はじめて98年版を見たときはサトシたちに感情移入して「主人公サイド完敗やん」と絶望感にまみれたが、今観ると逆に爽快だったわ。人類が生み出したクローン技術によって人類が負ける皮肉というか。ざまぁねえぜ。

f:id:hukadume7272:20200304044150j:plainドブネズミポケモン、ピカチュウ。

 

何度見ても笑ってしまうのは、自分のポケモンをコピーされて頭に来たサトシが「この野郎」とか言ってミュウツーに殴りかかるシーンだ。

やってる事むちゃむちゃですやん。

もちろんサトシの攻撃はあっさり防がれて逆にテレキネシスで吹き飛ばされてしまうのだが、このシーンのポイントは「いかなる場合であれトレーナーはポケモンに手を上げてはならない」という不文律にあろうことか主人公自身が抵触してしまったこと。トレーナーがポケモンを殴るって最低でしょ。もしミュウツーがサトシの攻撃を防がずパンチを受けていたら? ただの動物虐待だからね。

さて、テレキネシスで吹き飛ばされたサトシはミュウに助けられます。かくしてミュウとミュウツーの戦いが上空で繰り広げられ、それに触発されたように地上ではオリジナルポケモンとコピーポケモンの同種戦争が勃発する。自分が自分であり続けるために自分の分身を抹殺しようとする…悲しい戦いだ!

「生き物は、同じ種類の生き物に、同じ縄張りを渡そうとはしません。相手を追い出すまで戦います。それが生き物です」というジョーイさんの説明まるだしセリフにもあるように、生物の根源、その原初の残酷をスクリーンに叩きつけたこのクライマックスは観る者を戦慄させる。同種同士でズタズタになるまで傷つけ合うポケモンたちの痛々しさは3DCGによって一層むごい描写になっており、映画はサトシの目を通してあたかもその様子が「不毛な争い」かのように描いているが、これもまたポケモンのジレンマなのだ。

この争いは、サトシ達トレーナーが「ポケモンバトル」と称して日常的に生じさせている闘争のスパイラルの一環に過ぎないからだ。

それなのに、人間がミュウツーの仕掛けた闘争に巻き込まれた途端に「残酷」などという都合のいい言葉でミュウツーを悪とみなす。要するにこの矛盾を炙り出したミュウツーは『ポケットモンスター』というコンテンツそのものに対する逆襲者なのだが、それでも欺瞞を貫くサトシの自己犠牲(笑)に免じて「大人の対応」を示し、闘争を終結させるのであった。

映画は一応のハッピーエンドを迎えるが、ミュウツーの問題提起にこれといった回答を見出せなかったサトシたちの完敗である。闇は暴かれたのだ。

f:id:hukadume7272:20200304044124j:plainカッコつけてもダメー!

 

◆リメイクの意味は?と聞かれると正直つらい◆

このように、私みたいな斜に構えた人間にはとても面白い作品なのだが、一応アニメーション作品なのでアニメ批評もしていこうと思います。

まずCGのモデリングに関しては、あの薄気味悪い『名探偵ピカチュウ』よりも遥かにいい。予算で負けても創造力で勝っとるわ。ポケモンたちの可愛さはそのままに、ヘンに手を加えすぎないテクスチャーやTVシリーズで培われた動態表現など、総じて画に余裕が感じられる。

紫ベースの色彩、それに見得を切る演出もさることながら、CGアニメーションの天敵である水と風の表現にも果敢にチャレンジしとったわ。

その反面、戦うことを拒否したピカチュウが殺気立ったコピーピカチュウから蝶野ばりのビンタをひたすら喰らう…というのが本作屈指の泣きポインツだが、現代のガキにはピカチュウの痛ましい姿が耐えられないと判断したのか、ややマイルドな描写におさまっていたのが不満だったわ。そこは遠慮したらダメでしょ。

あと、手間と予算の問題からカメラは動きません

基本的にアニメーションというのはパンを苦手とする映像媒体なので(角度のついた被写体を描くのはすごく大変!)、ドリー/ティルトのような平面移動でしか画面を動かせないわけだが、CGアニメーションだとその窮屈さがモロに表面化してしまうのよね。アニメのように止め絵が使えないので、映画のように画面の持続を耐えねばならない。でもカメラの動きは制限されてる…と。

だもんで、アニメ文法と映画文法の狭間で思いきり自壊しとったわ。

f:id:hukadume7272:20200304043950j:plainロケット団もしれっと登場。

 

これは言おうか言うまいか5秒も悩んだが、やはり言うことにする。

内容はそっくりそのまま同じなのでわざわざリメイクする意味があったかは甚だ疑問。

ていうか無い。

「原点にして最高峰」というキャッチコピーはいいけど、時代とともにバージョンアップしていかないと、それこそ98年版のコピーでしかないわけで(一部声優陣の声の衰えも気になったし)。何から何までオリジナルと同じにしなくてもいいのに。エンディング曲の「風といっしょに」は小林幸子と中川翔子の新録コラボになっていて(98年版は小林幸子のみ)、「いいじゃん、いいじゃん。こういう新味をもっと出していけよ!」と思った。

もっとも、生粋のサトシ嫌いとしてはサトシの外見や言動が大きく変わったことで鬱陶しさが軽減されたのは嬉しい。ミュウとミュウツーの戦いに割って入ってカーボンフリーズされるマヌケさは相変わらずだが。

 

ここからは余談だが、結局今回の3DCG版でいちばん株を上げたのはミュウだと思う。人間やポケモンにイタズラをしてはクスクス笑う可愛らしさ!

また、私のようにミュウに振り回されたポケモンユーザーは多いのではなかろうか。

インターネットが普及する前の1996年。ゲームデータとしては存在するが手に入れる手段がない「幻のポケモン」としてプログラムされたミュウを、私を含むかつての小学生たちは「バグ技を使えばミュウが手に入る」という都市伝説を信じて、この幻の151匹目を血眼になって探し求めたのである。だが、幻を追い求めるあまりバグによってデータが消失した者いろんな噂に踊らされて精神崩壊を起こした者ポケモン漬けになって親にゲームボーイを破砕された者など、多くの同級生が討死していった。

ミュウとはロマンであり、ポケモン神話の始まりだったのだ。

これ以降、シリーズを重ねるごとにさまざまなポケモン都市伝説が流布されていく。死亡説とか原爆論とか。信憑性の高いものからガセネタまで玉石混合だが、いずれにせよ劇場版1作目の『ミュウツーの逆襲』でかなり大人向けのテーマに踏み込んでいるので、仮にそのような都市伝説がゲームフリーク(任天堂)の意図したものであったとしても何ら不思議ではない。

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当時全国の小学生を翻弄した幻のポケモン、ミュウ。

(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon (C)2019 ピカチュウプロジェクト

 

 

お気に入りポケモン紹介コーナー

はい、それでは『キミにきめた!』(17年)『みんなの物語』でもやった需要0.04%企画です。

今回は技構成や努力値配分も紹介することで更に需要率を下げて自己満足を極めていくスタイルでお送りします。この際なにをやってもいいだろう。どうせポケモン映画の評なんて誰も読まないんだから!

 

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かわいさ一等賞のシャワーズ。ニックネームは「うおたみ」。

わんぱく、貯水、HB252 D6、たべのこし
熱湯/とける/バトンタッチ/あくび

シャワーズは20年前から使ってきて色んな型を試したけど、技範囲の狭さと鈍足ゆえに特殊アタッカーとして運用するよりも物理受けに特化したサポート型が一番安定するわ。

基本的な立ち回りは物理アタッカーを起点にして「とける→バトン」で後続に繋ぐ。逆に起点にされそうな相手は「あくび」で流しつつ、随所で「熱湯」を撃ち込んで3割火傷のプレッシャーを掛けていく。持ち物は少しでも試行回数を増やしたいので食べ残し。

試合中にあくびをしたり溶けちゃったり残飯をぽそぽそ食べるシャワーズが可愛いのなんのっつって。

結局ブイズの中でいちばん可愛いのはこいつだと思います。変なニックネームにしてごめんな、魚民。

 

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バラ色の人生とはいかないロズレイド。ニックネームは「セレビィ」。

ひかえめ、自然回復、CS252 H6、気合いの襷
リーフストーム、ヘドロ爆弾、宿り木のタネ、悩みのタネ

基本的には襷持たせて脳死で「リーフストーム」、二手目で場を荒らしてお役御免という無常な人生を繰り返している。

敵を倒すことが主目的ではなく、後続に有利な流れを作るのがこいつの仕事です。厄介な受けポケには死に際の「宿り木のタネ」で泥仕合の準備。剣盾では「いたずら心」とか天候とシナジーのある特性が増えてきたので「悩みのタネ」も意外と重宝する(カビゴンに撃てるのが理想)。

何かの間違いでセレビィに進化しないかな、という思いから「セレビィ」と命名。

 

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丸腰の覆面レスラー、ルチャブル。ニックネームは「へんしつしゃ」。

いじっぱり、かるわざ、H44 A252 B12 D4 S196、王者の印
なげつける/アクロバット/インファイト/挑発

「なげつける」によって道具を捨て去ることで特性「かるわざ」を発動させて素早さを2倍に高めるという定番の戦術。道具を持ってなければ威力が2倍になる「アクロバット」とのシナジーも抜群で、なかなかの抜き性能を誇る。まぁ、アーマーガアで止まるんだけど「挑発」を隠し持っているので積みストッパーとしての顔もしっかり見せつけていく。

丸腰になってからがコイツの本領や!

「飛び膝蹴り」は外すと人生終わるので「インファイト」を採用。初手で最速アイアントや準速エースバーンに上からぶっ叩かれて死ぬのはご愛嬌。

 

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犬なのか何なのかそろそろハッキリしてほしいウインディ、ニックネームは「HBぶっぱ」。

いじっぱり、威嚇、AS252 H6、ラムの実
フレアドライブ/ワイルドボルト/じゃれつく/神速

ウインディの強さは「型が読めない」ところだ。種族値が優秀なので如何様にもカスタマイズできるのだ。物理アタッカー、特殊アタッカー、サポート型、両刀型…。特にサンムーン以降は「燃え尽きる」のあとに「鬼火」をばらまく物理受けが流行っている。

そこで、私が育てたのは「HBぶっぱ」と名付けることで相手の疑心暗鬼を誘う…という小汚い盤外戦術を良しとする汚れきったウインディ

HBぶっぱ…H(HP)とB(防御)に努力値を全振りしたガチガチの物理受け。

だが実際はAS(攻撃と素早さ)に全振りしたコテコテのアタッカーという裏切り。

ひとつ問題があるとすれば誰も騙されてくれないことだ。

 

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害悪水鳥ウッウ。ニックネームは「キッズしばく」。

おくびょう、うのミサイル、CS252 B6、気合いの襷
波乗り/エアスラッシュ/冷凍ビーム/こらえる

剣盾で登場した新ポケモン。種族値は低いが「うのミサイル」という特性がかなり鬱陶しい。これは「波乗り」か「ダイビング」を使うことで発動する特性で、自分のHPが半分以上のときはサシカマスを、半分以下のときはピカチュウを口に銜えて戻ってくる(ピカチュウが必死でもがいてて面白い)。そして相手の攻撃を受けると、銜えていたポケモンを発射して最大HPの1/4のダメージを与えます。さらにサシカマスの場合はBダウン、ピカチュウだと麻痺状態にする。

口にピカチュウをセットしたウッウはまさに爆弾。うまく運用すれば相手のパーティを半壊できるほどの殲滅力を持つ。ランダムマッチにおいてコイツ一体で伝説厨のキッズをしばき回した功績を讃え「キッズしばく」と命名した。

 

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ジェントルマンになったガラルマタドガス。ニックネームは「イケメンわく」。

ずぶとい、化学変化ガス、HB252 D6、黒いヘドロ
クリアスモッグ/ワンダースチーム/鬼火/火炎放射

以前にも原種マタドガスを紹介したが、リージョンフォームした剣盾のガラルマタドガスは一味違う。種族値は原種と同じだが、場にいる全てのポケモンの特性を無効化する特性「化学変化ガス」が実に便利で、根性持ちに「鬼火」を当てたり、マジックミラー持ちに「挑発」をぶっ刺すことが可能。パルシェン、アイアント、ヒヒダルマ、ウオノラゴンのような特性ありきの超火力アタッカーとの殴り合いにもめっぽう強い。さすがイケメン枠。

ひとつ問題があるとすれば「化学変化ガス」が原種マタドガスの第二特性にも追加されたこと。

なんで唯一性すぐ奪うん。

 

そんな皆とキャンプをしました。シャワーズこと魚民がちょらちょらと駆け寄ってきて僕に何かを訴えています。

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イケメン枠への無理解を示していく魚民。